研究課題/領域番号 |
01611007
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
伊藤 富造 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 教授 (10013624)
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研究分担者 |
向井 正 金沢工業大学, 工学部, 教授 (10097412)
松本 紘 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (00026139)
福西 浩 東北大学, 理学部, 教授 (90099937)
小山 孝一郎 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 助教授 (00013730)
西田 篤弘 宇宙科学研究所, 太陽プラズマ研究系, 教授 (40013643)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
1989年度: 11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
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キーワード | 月・惑星探査 / 大気観測 / プラズマ観測 / 観測装置の開発 |
研究概要 |
本研究は太陽系と惑星の起源に深くかかわる太陽風と惑星・彗星相互作用および固体惑星直接探査のための基礎技術の開発を目的に研究を進めているが、平成元年度は当初計画通り研究は順調に進行し、以下の4課題について大きな成果が得られた。 1.太陽風と金星大気相互作用探査のための基礎技術の研究 金星大気のD/H比を測定するためのD/Hセルを試作し、昨年度製作した小型チェンバ-と分光器を用い性能を確認した。また金星電離圏観測用リタ-ディングポテンシャルトラップに対する衛星2次電子の影響を定量的に評価するため、大口径紫外光源を製作した。 2.固体惑星探査に関する基礎技術の研究 惑星表面物質の組成分析を行うための2次イオン分析法(遠隔SIMS)の実験を進め、30種以上の岩石・隕石に対して2次イオン特性の取得とデ-タベ-ス化を実施した。また2次イオン収量の距離に対するスケ-リング則が1.2mまで成り立つことを確認した。 3.彗星塵および太陽風・彗星相互作用の基礎過程の研究 彗星塵と彗星中心核の光学的特性を明らかにするために観測デ-タの解析とモデル計算を行い、彗星塵中にオリビンが存在する可能性を明らかにした。また計算機シミュレ-ションの手法を用い、太陽風と、彗星起源の水イオンの相互作用によるプラズマ不安定性の発達過程を明らかにした。 4.太陽風と惑星磁気圏相互作用に関する研究 惑星磁気圏探査用にイオン種別とピッチ角・エネルギ-分布を同時に測定できる新型のイオン質量分析器を考案し、試作した。また磁気圏の新しい観測法として自然放射および人工的トレ-サ-を用いた磁気圏のイメ-ジング観測の可能性について検討した。
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