研究課題/領域番号 |
01611509
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
木下 宙 国立天文台, 位置天文・天体力学研究系, 教授 (00012857)
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研究分担者 |
渡辺 潤一 国立天文台, 光学・赤外線天文学研究系, 助手 (50201190)
中村 士 国立天文台, 光学・赤外線天文学研究系, 助手 (80107474)
山崎 利孝 国立天文台, 位置天文・天体力学研究系, 助手 (90182485)
古川 麒一郎 国立天文台, 位置天文・天体力学研究系, 助教授 (40012869)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 彗星 / 小惑星 / 自転 / 衛星 |
研究概要 |
昨年度の重点領域研究費で製作したCCDカメラも一部使用して、太陽系小天体の相互関係を明らかにする目的で、以下に観測的研究を行なった。 1.木星外衛星のCCD変光測光 8個の木星外衛星は2つのはっきりした軌道グル-プに分かれており、その起源は衝突捕獲によるとされているが、これを証拠づける物理観測デ-タは少ない。J9衛星のCCD測光観測を行ない、振幅1.5等という極めて大きな変光(つまり形が長細い)を発見した。これらの観測結果といままで知られた物理観測デ-タを、典型的なベルト小惑星の変光分布とを比較して、内側グル-プが小惑星から捕獲された破片、外側グル-プは元々あった原始衛星の破片であるという形成のシナリオを提案した。 2.彗星のCCD観測 ブロルセン・メトカ-フ彗星を狭帯域C_2、H_2Oバンドおよび連続光で撮像観測した。核近傍の扇型コマの解携を行ない、活動領域の簡単な仮定の共とに、自転周期を約14時間と見積もった。シュワスマン・ワッハマン第一彗星のアウトバ-スト(1988年12月)の我々によるCCD観測、写真観測を総合して、このバ-ストの特性を調べた。典型的な中規模バ-ストであった。バ-スト前後のカラ-の違いから、バ-スト時には小さいダストが増えてカラ-が青くなるという従来の解析が今回も当てはまることを示した。
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