研究課題/領域番号 |
01616003
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鵜高 重三 名古屋大学, 農学部, 教授 (70023463)
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研究分担者 |
飴山 實 山口大学, 農学部, 教授 (90022053)
木村 光 京都大学, 食糧科学研究所, 教授 (80026541)
大村 智 北里大学, 北里研究所, 副所長 (90050426)
村尾 澤夫 熊本工業大学, 農学部, 教授 (00081472)
遠藤 章 東京農工大学, 農学部, 教授 (60126290)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1989年度: 12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
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キーワード | 微生物の探索 / 蛋白質生産 / 酵素阻害剤 / 遺伝子工学 / Sーラクトイルグルタチオン / ピロロキノリンキノン |
研究概要 |
1.蛋白質を効率よく分泌生産する真核微生物として、糸状菌Trichoderma virideを選択し、本菌を宿主とする有用蛋白質の分泌系を確立した。麹菌のタカアミラーゼ遺伝子を本菌へ導入し、タカアミラーゼを生産する形質転換株を複数得ることができた。本菌で強いプロモーター活性を有するベクターを構築した。 2.極めて多数の微生物について、コレステロール合成阻害剤を探索し、紅麹菌からモナコリンJ、K、L等を発見した。モナコリンJを特異的に著量生産する変異株を分離し、その生合成機序の主要な部分を解明した。 3.新規な探索法で発見した新しい耐熱、耐酸プロテアーゼが、硬い構造を持つ蛋白質を限定分解し失活させること、極めて高い凝乳活性を有することを見出した。また、数種のトレハラーゼ阻害剤を発見し、その構造解析を行い、疑似2糖様であることを明らかにした。 4.新規なコレステロール合成阻害剤(1233A)の活性の必須のβ-ラクトン部分の絶対構造が、HMGーCoA合成酵素については2R、3R体であること、リパーゼでは2S、3S体が重要であることを示した。また、神経芽細胞腫を用いた検索系を確立し、新物質ラクタシスチンを発見した。 5.酵母のグリオキサール代謝系の研究から、遺伝子組換え菌により大量のSーラクトイルグルタチオンの生産が可能となった。本物質は抗炎症作用があり医薬等として有用なので、大量生産の条件並びに精製法を検討した。 6.ピロロキノリンキノン(PQQ)蓄積菌の培養液中へのPQQの生成、蓄積がPQQ酵素のターンオーバーの結果であることを示した。PQQを補酵素とするメタノール脱水素酵素の培養液中の消長について調べた結果、本酵素を特異的に不活性化する酵素を見出した。
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