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リボソ-ム蛋白の進化

研究課題

研究課題/領域番号 01618502
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山形大学

研究代表者

田中 龍夫  山形大学, 医学部, 助教授 (70018688)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードリボソ-ム蛋白 / 哺乳類 / 遺伝子構成 / 一次構造
研究概要

本研究は、生体の最も基本的な構成分の一つであるリボソ-ムの構成蛋白と、その遺伝子の比較生化学的検討によつて、進化の跡をたどろうとするものである。
cDNAクロ-ニングによって、ラットのリボソ-ム蛋白の構造決定を行い、すでに8種の蛋白について報告しているが、本年度は更にL7a、L37aの一次構造を発表することができた。また、これらに相当する蛋白は哺乳類以外では知られていないので、鶏のcDNAライブラリ-より、cross-hybridizationによって相当するクロ-ンを得て、塩素配列を決定し、比較した。
リボソ-ム蛋白遺伝子の構成については、哺乳類のみに、多数のprocessed pseudogeneを含むmultigene family構造の存在することを示すことができたが、一方では、このような多数の偽遺伝子に阻まれて、発現している真正遺伝子のクロ-ン化と解析には成功していない。このような困難を克服するため、核内のmRNA前駆体に対するcDNAクロ-ンを単離し、このイントロン部分をプロ-ブとする,あるいはpolymerase chain reactionによって、遺伝子のイントロン部分を増幅し、これプロ-ブとして遺伝子クロ-ンの選択を行う方法などについて検討を重ねて来た。現在、方法論的にはほぼ解決されたので、PCR法を利用した遺伝子クロ-ニングを開始しようとしている。
またこのような比較生化学的研究には、多くの研究室で行なわれた配列決定の結果を、デ-タベ-スとして持ち、常に比較検討して行く必要がある。この目的で、欧米数カ所の研究室の協力を得て、リボソ-ム蛋白アミノ酸配列デ-タベ-スを構築、維持している。現在600種以上の配列を含むほぼ完全なものとなり、いくつかの相同蛋白系列が発見された。また多くの研究室に配布利用されている。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tatsuo Tanaka: "The primary structure of rat ribosomal protein L37a" European Journal of Biochemistry. 183. 15-18 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Haruhiko Nakamura: "Nucleotide sequence of cloned cDNA specific for rat ribosomal protein L7a" Nucleic Acids Research. 17. 4875-4875 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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