研究課題/領域番号 |
01619003
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
森脇 和郎 国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 教授 (50000229)
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研究分担者 |
城石 俊彦 国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 助手 (90171058)
池田 秀利 愛知県がんセンター研究所, 第2病理, 室長 (60101119)
小幡 裕一 愛知県がんセンター研究所, 免疫学部, 室長 (30177290)
米川 博通 東京都臨床医学総合研究所, 実験動物研究部門, 室長 (30142110)
高木 信夫 北海道大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20001852)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
40,000千円 (直接経費: 40,000千円)
1989年度: 40,000千円 (直接経費: 40,000千円)
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キーワード | 野生マウス / Recombinant Inbred系統 / TL / 腫瘍発生抑制遺伝子 / Hー2組換ホットスポット / X染色体 / mtDNA・Dル-プ / 補体制御H蛋白 |
研究概要 |
本研究はバイオサイエンス部会の建議にのべられた新しいモデル動物開発の緊要性に鑑み、分子生物学、哺乳動物遺伝学、実験動物学の分野の専門家の有機的な協力を得て、マウスの野生集団から遺伝子を導入して生物機能の研究に有効なモデル動物を開発し、その特性を明らかにすることを目的として進められた。本年度の研究成果として森脇は中国の野生集団から新しいヘモグロビンβ鎖変異を広い地域から見出した。また、インドネシア野生亜種系統と近交系A系統との間でRI系統の育成を進めF8に達した。高木はXO雌系統を用いた日本産野生マウス由来のX染色体を導入する実験を進め第9代に達したが、野生由来X染色体上に妊性低下の遺伝要因を見出した。米川は日本産野生マウス亜種のミトコンドリアDNAのDル-プに塩基置換のホットスポットがあることを見出した。宮下は東南アジア産カスタネウス亜種の中にウレタン誘発肺腫瘍発生を抑制する優性の遺伝子を見出し、そのマッピングを進めている。城石は日本産野生マウスHー2領域から遺伝的組換え促進遺伝子を見出したが、この組換ホットスポットを1kbのDNAとしてクロ-ン化し、更にその塩基配列を決定した。小幡はTL、日本産野生由来Hー2コンジェニック系を用いて非常に高い転写性を示すTL遺伝子を見出した。池田はFvー4遺伝子のDNA構造を分析し宿主に取込まれて以後の過程を推定した。坂井はmolossinusマウスから補体制御因子H蛋白のcDNAをクロ-ン化し全塩基配列を明らかにした。松島は日本産野生マウスに新しいMspー3およびMtpー10遺伝子を見出した。
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