研究課題/領域番号 |
01619501
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高橋 直樹 名古屋大学, 理学部, 助教授 (30179501)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | トランスジェニックマウス / ホメオボックス / 遺伝子の発現調節 / 遺伝子の機能 / 発生 |
研究概要 |
哺乳類の発生や形態形成の過程が遺伝子によってどのように調節されているかはほとんど明らかにされていない。ホメオティック遺伝子は発生や形態成過程において重要な働きをしていると考えられている遺伝子群であり、これらの遺伝子の発現機構や機能を明らかにすることを目的として以下の実験を行なった。 1.新たにクロ-ン化したマウス遺伝子Hox3.6を含むHox3クラスタ-の遺伝子の発生過程における発現領域を、in situハイブリダイゼ-ション法によって調べた結果、Hox3グラスタ-の遺伝子も、他のクラスタ-遺伝子と同様な、遺伝子の配列順序に従った頭尾軸に沿った発現をしていることが明らかになった。しかし神経管や肢芽での発現領域は他のクラスタ-遺伝子と異なっており、Hox3クラスタ-に特異的な発現も観察された。 2.ホメオティック遺伝子の非特異的発現とマウスの発生及び形態形成との関係を調べるため、gh13(ヒトHox3.5オメオボックスを含むcDNAクロ-ン)にβ-アクチンプロモ-タ-を結合したプラスミドを導入したトランスジュニックマウスを作製した。現在プラスミドの染色体への組み込みとマウス表現型との関係を調べている。 3.ホソオティック遺伝子の時期及び組織特異的発現の特異性を変化させた時のマウス発生過程に与える影響を調べるための、発現調節領域が明らかになりつつあるHox1、3およびHox3.1の調節領域と、遺伝子部分の構造が明らかになった。Hox1.1、Hox1.3、Hox2.1、Hox2.3、Hox3.1Hox3.5などの構造遺伝子領域との間でキメラ遺伝子を作製した。現在これらの遺伝子を導入したトランスジェニックマウスの作製を試みている。
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