• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

核DNAにコ-ドされている光化学系Iサブユニットの分子構築機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 01621501
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

小保方 潤一  北海道大学, 遺伝子実験施設, 助手 (50185667)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード光化学系I / psaE / 重複遺伝子族 / 多形性 / CDNAクロ-ニング
研究概要

高等植物の光化学系I複合体は10種類以上のサブユニットから成り立っている。植物細胞内での系Iの分子構築機構を解明するためには、まず系Iサブユニットの種類と分子種構成とを明らかにしておくことが必要である。タバコを材料として、系Iサブユニットの分子種構成を検討してきたところ、N-末端アミノ酸のブロックされた15kDaほどの系Iタンパク質群が見いだされた。そこで、このブロックされたタンパク質群の分子的性状を明らかにするために、以下のような解析をおこなった。
(1)N-末端のブロックされたタンパク質群の各々をendopeptidaseで切断し、得られたペプチド断片の部分アミノ酸配列を決定したところ、核コ-ドの系IサブユニッであるpsaEサブユニットのアミノ酸配列に高い類似性を示した。しかし、既知のpsaEサブユニットのN-末端はブロックされていない。
(2)前記の結果をうけて、psaEサブユニットをコ-ドしているcDNAをクロ-ニングして検討したところ、2種類の分子種が見いだされた。各々のcDNAのコ-ドするタンパク質は、それぞれ既知のpsaEサブユニットとN-末端のブロックされたサブユニットとに対応していた。両者は、アミノ酸配列では81%、塩基配列では77%のホモロジ-を示した。
以上の結果は、【○!1】光化学系IのpsaEサブユニットは核ゲノム上の重複遺伝子族によってコ-ドされており、【○!2】psaEサブユニットには成熟型タンパク質のN-末端が修飾される分子種とされない分子種とがある、ことを示している。光化学系サブユニットに関する限り、今回見いだされたような重複遺伝子族に由来する多形性は他では知られていない。psaEサブユニットが持つこのような多形性が系Iの機構調節に係わっているかどうかは、今後に残された重要な研究課題である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Obokata,J.: "Polymorphism of a Photosystem I subunit caused by alloploidy in Nicotiana." Plant Physiology. 92. 273-275 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Obokata,J.: "Nuclear-coded subunits of PSI in Nicotiana." Current Research in Photosynthesis. III. 767-770 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi