研究課題/領域番号 |
01621508
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西村 幹夫 神戸大学, 理学部, 助教授 (80093061)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | マイクロボディ機能変換 / グリオキシゾ-ム / 緑葉パ-オキシゾ-ム / glycolate oxidase / malate synthase / cDNAクロニ-ニング |
研究概要 |
脂肪性種子の子葉組織では、光照射によりマイクロボディの機能変換が生じ、グリオキシゾ-ムから緑葉パ-オキシゾ-ムへと変換する。この変換過程において、光照射によりグリオキシゾ-ム酵素melate synthaseの分解系が誘導されてくることを既に明らかにしている。本年度はこの分解系がグリオキシゾ-ム酵素に特異的であるか否かを明らかにするために、緑葉パ-オキシゾ-ム酵素glycolate oxidaseのcDNAクロ-ニングを行い、得られたクロ-ンを用いてglycolate oxidaseが分解されるかどうかを解析した。 glycolate oxidase cDNAのin vitro転写翻訳産物を用いて単離マイクロボディへの輸送を解析した。その結果、緑葉パ-オキシゾ-ム酵素であるglycolate oxidaseは、緑葉パ-オキシゾ-ムのみならずグリオキシゾ-ムにも取り込まれることが判明し、グリオキシゾ-ム酵素malate synthaseが上記両マイクロボディに取り込まれたことと合わせて、タンパク質の取り込み機構は、両マイクロボディで異ならないことが示唆された。さらに、malate syntaseの場合にはその分解が観察される変換時のマイクロボディにglycolate oxidaseを取り込ませた時、その分解はみられなかった。この結果は、光照射により誘導されるmalate synthaseの分解系が、緑葉パ-オキシゾ-ム酵素glycolate oxidaseには働かないことを示しており、この分解系がグリオキシゾ-ム酵素に特異的に働くことを示唆している。
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