研究課題/領域番号 |
01623504
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内田 修次 大阪大学, 医学部, 助教授 (90028639)
|
研究分担者 |
渡辺 康裕 大阪大学, 医学部, 講師 (90127324)
|
研究期間 (年度) |
1989
|
研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | カルシトニン遺伝子関連ペプチド / 神経筋接合部 / アデニレ-トシクラ-ゼ / 除神経 |
研究概要 |
運動神経終末にはアセチルコリンと共にカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)が共存していることが形態学的研究によって明らかにされており、我々も既にCGRPが骨格筋のアデニレ-トシクラ-ゼを活性化し、筋収縮を増強することを報告してきた。また、運動神経刺激によって、神経終末よりCGRPが遊離し、骨格筋内のサイクリックAMPを増加させることを示した。 本研究において、我々はCGRPの骨格筋に対する長期作用を調べる目的で、除神経骨格筋におけるアデニレ-トシクラ-ゼ(AC)の変動を測定し、以下のことを明らかにした。 1)腓腹筋、横隔膜筋において、除神経を行なうと、2-4週間でACの上昇が起きる。この上昇は、フォルスコリン結合の増加をともなっており、AC酵素量の増加と考えられる。このとき、CGRPによるAC活性化能もコントロ-ルに比較して低下している。骨格筋ACはβ-アドレナリン刺激によっても活性化されるが、この活性は除神経によって影響されなかった。 2)レセルピンの慢性投与によって、β刺激を遮断しておくと、β刺激AC活性化能は上昇するが、ベ-サルAC活性、CGRP刺激AC活性は影響されなかった。 3)筋収縮にたいする除神経、レゼルピン投与の影響は原則的にAC活性の変化と並行した。 4)以上の結果より、CGRPはAC酵素量を制御して、βアドレナリン刺激はβアドレナリン受容体量の制御を介して、骨格筋サイクリックAMP系に対して、異なったメカニズムで制御を行なっていることが示された。
|