研究課題/領域番号 |
01625003
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
友杉 孝 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30062574)
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研究分担者 |
森川 孝典 金沢大学, 文学部, 助手 (90157884)
陣内 秀信 法政大学, 工学部, 助教授 (40134481)
清水 展 九州大学, 教養部, 助教授 (70126085)
黒木 英充 東京外語大学, アジアアフリカ言語文化研究所, 助手 (20195580)
青木 保 大阪大学, 人間科学部, 教授 (80062636)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1989年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 都市比較 / 都市タイポロジー / 都市全体像 / 交易 / 権力 / コスモロジー / 建造物 / 芸術 / 社会的記憶 |
研究概要 |
今年度は、おおまかにみて、前半後半に分けて整理できよう。すなわち、前半は「イスラムの都市性にかんする国際会議 1989年10月22日〜28日」のための準備に集中した。会議においては、友杉、陣内がそれぞれ研究発表を行ない、他の研究分担者も会議に主席して熱心に討論に参加した。後半は、他研究班と共同で研究会をもち、イスラム都市、さらには都市一般ついて理解を深めた。以下、簡単に要旨を記しておきたい。 1.都市比較の一般的枠組を設定することは難しい。たしかに、人口、産業、歴史、地域など特定の項目のもとで機械的にあるいは数量的に比較することはできるが、特定項目のみによる比較は都市全体像にはるかにおよばない。問題は有意味な項目の組合せだ。 2.有意味な項目の組合せとは何か。この問題にこたえるためには、比較の技術論だけを論じていては十分でなく、そもそも何故、都市を研究対象とするかとあらためて問われねばならない。都市に対する関心の持ちようによって、都市比較の特定視角も構成されよう。 3.都市比較は、どの都市も必ず共通してもつ要素に着目して行なわれねばならない。共時的には、交易、権力、コスモロジーである。通時的には、建造物、芸術、社会的記憶。これら諸要素とその組合せは、経験的にみて、都市により相違する。したがって、これら諸要素の組合せによる都市タイポロジーの構成が可能であれば、都市は相互に共通する要素を基礎にしながら、しかも相違する相も理論的には明らかにするはずである。すなわち、他研究班の研究成果を参照することによって、理論的には可能な都市タイポロジーを作業可能なものとすることが図られねばならない。
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