研究課題/領域番号 |
01633013
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
吉野 一 明治学院大学, 法学部, 教授 (50062162)
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研究分担者 |
原口 誠 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (40128450)
松村 良之 北海道大学, 法学部, 教授 (80091502)
加賀山 茂 大阪大学, 法学部, 助教授
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 類推 / エキスパートシステム / 知識ベース / 人工知能 / 法律 / 論理 / コンピュータ / 判例 |
研究概要 |
本研究は、法的類推推論のシステム化の基礎を確立することを目的とする。本研究は法的推論のケーススタディを通じてその具体的方法を探るものである。本研究は、六つのフェーズから成り立つ。すなわち、(1)法的類推推論における知識構造の分析、(2)法的類推推論の知識の形式化、(3)類推システムの実現方法の検討、(4)法的類推実験システムの設計、(5)法的類推実験システムのインプリメント、(6)作成されたシステムの実験と評価である。本年は初年度であり、上記(1)、(2)および(3)の課題を中心に研究を行った。 (1)法的類推推論における知識構造の分析:判例データベースを調査し、類推適用が問題になっている判例を収集し分析した。特に多い94条2項の類推適用の事例において法的類推推論がいかなる論理構造を有するかを明らかにした。 (2)法的類推推論の知識の形式化:法的知識の単位である法規範文の一階述語論理による形式化の方法を確立した。これは文を構成する各要素述語をそれが指示する実体に対するIDとその概念を構成する関係子を変項としてもつ述語論理式で表現し、文をその要素述語論理式の命題論理演算子による結合式として表現するものである。 (3)類推のシステム化の実現方法の検討:法的類推推論のシステム化の方法の基礎を確立した。それはルールの変換の概念を拡張したものである。類推によって生成されたルールを当該事案に適用し、ゴールに対する解を導出する方法である。法規範文の要素論理式の集合に適用するプロセスは、抽象化を用いた類推におけるターゲット具体化過程に相当している。ルールの変換をこうした抽象図式の具体的過程を伴うものにまで拡張する方法が検討された。これは、次年度の類推システムの設計に取り込む予定である。
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