研究課題/領域番号 |
01633517
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北橋 忠宏 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70029453)
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研究分担者 |
淡 誠一郎 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (00207276)
馬場口 登 大阪大学, 工学部, 助手 (30156541)
阿部 憲広 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (00029571)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 画像伝送 / 知的通信 / 知識利用 / 意味 / 意図 / 論理式表現 |
研究概要 |
画像伝送に端を発する知的通信方式の一般的な枠組は、送・受信者が共通して有する概念あるいは知識を利用し、選択すべき知識と表示に伴う処理の指示のみを記号として伝送することによって、送信側の画像に則した情報を受信側で再生する方式である。この方式は既得の知識レベルおよび送信される情報のレベルに応じた階層性のある通信研態が考えられる。このため高次コミュニケ-ション分野において重要な一翼を担うものと考えられる。 この方式は従来の伝送方式とは異なり、送信側での画像(一般的には伝送情報)の内容の識別あるいは認識が必要とされ、画像の意味を定式化する必要が生じる。 そのため、本研究では本年度(1)画像の意味の定式化に関する検討を行った。その結果、一つの手法として、従来の画像処理・理解における階層構造に対応して、意味の階層性が考えられることを示した。意味の表現形式としては論理式を用い、画像が表示している種々のレベル(濃淡分布、エッジ・領域、対象物単位など)の世界モデルに対応を求め、その世界モデルを論理式表現するという過程によって意味記述を得るものとした。(2)このような定式化に伴い、知的通信におけるもう一つの必須概念と考えられる意図の定式化も行った。この場合には“意図"は画像表現のレベル、あるいは画像表現単位の抽象度が対応すると考えられる。“意味"または“意図"といった高次の概念をこのように単純な形で具体化することに満足であるわけではないが、記号を用いた形式的な定義の際に付随する避け難い単純化の一つであると考えている。
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