研究課題/領域番号 |
01634011
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
伊達 宗行 大阪大学, 理学部, 教授 (80028076)
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研究分担者 |
矢ケ崎 克馬 琉球大学, 理学部, 助教授 (70045037)
朝山 邦輔 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (20029416)
毛利 信男 東京大学, 物性研究所, 教授 (40000848)
安岡 弘志 東京大学, 物性研究所, 教授 (50026027)
伊土 政幸 北海道大学, 理学部, 教授 (90111145)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1989年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | 強磁場 / 高圧 / NMR / 低温 / アクチナイド化合物 / 重フェルミオン / 価数揺動 / 酸化物高温超伝導 |
研究概要 |
本年度は昨年度までに開発をした各装置を使った測定を中心に研究を進め以下のような研究結果が得られた。 1)阪大の強磁場グループでは、UTX(T:遷移金属,X:半導体、半金属元素)系を系統的に調べた。これ等について特異な多段磁化の観測、解析を行ったが、特にUPdInでは伊達によって開発された不整合分子場モデルによる解析が行われ実験事実をよく説明出来た。その他低温での磁気構造等がよくわかってはいないが重フェルミオン系で大きい磁気モーメントを持つとされているUCu_5の磁化測定や、琉球大グループによるU_6T(T:遷移金属元素)系の磁気的基礎データーの測定が行われた。 2)北大及び物性研に於いて開発されていた低温高圧装置が実用段階に入った。北大では高温超伝導体(La_<1ーX>Sr_X)_2CuO_4について、構造相転移と圧力効果の間の競合関係を見い出し、それを調べた。物性研ではCeBi等の高濃度Kondo効果の電子状態を調べるため圧力をパラメーターとした、実験を行いデーターを得た。現在その解析を行っている。 3)物性研、阪大基礎工、東北大では、NMR,NQR,ESRを手段として価数揺動物質や重い電子系に於ける超伝導、非磁性、半強磁性を示す各物質について系統的研究を行っている。阪大ではCeNiSnで電子相関が強く価数揺動を示す点に注目して実験し、フェルミ準位近くのギャップ内に低励起状態がある事を見つけ、現在その起源を探っている。物性研グループはNMRにより超微細構造を観測し局所磁場を調べている。現在YbCu_2Si_2,高温超伝導体についてのデーターを得ておりその解析を進めている。この他UCu_5の磁気構造の決定や試料開発のための不純物のチェックにNMRやESRを手段として用いる事が出来るようになり研究の巾も広がって来た。
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