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dHvA効果による重い電子系の電子状態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01634013
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京電機大学

研究代表者

田巻 明  東京電機大学, 工学部, 助教授 (30197561)

研究分担者 北沢 英明  理化学研究所, 研究員 (00195257)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード重い電子系 / 価数振動 / 超音波 / dHvA効果
研究概要

この重点領域研究では、重い電子系にみられるm^*=10〜1000meの有効質量をもつ重いフェルミ面をdHvA効果を用いて測定すること、また、重いフェルミ面の測定方法を確立することを目的とした。dHvA効果の実験では、振動振幅がm^*一Bのexponentialに比例するため、重い電子系の測定には強磁場とT<10mkの底温と、底温での発熱が少ない測定方法が必要であった。このため、本研究では東北大学に設置中のdHvA用の大型希釈冷凍機と15T超伝導マグネットを利用し、これに新たに開発した発熱が少なく感度の高い音響的dHvA効果の方法を組み合わせることとした。これに加えて、重い電子系の測定では、従来の方法では感度の不足があったため〜1GHzの超高周波超音波の利用と希釈冷凍機中に設置できる底温用の前置増幅器によるS/Nの向上を目指した。極底温用の同軸ラインは抵抗が大きいため、パルス超音波のラインに用いるとインピーダンスの不整合や入出力のカップリングがあったが、GaAs前置増幅器の採用でこれらの影響を小さくできた。発熱は20mW程度であり4.2kで動作させるには十分であったが、希釈冷凍機のミキシングチェンバーの位置におくには数μWにする必要があり、このためのは能動素子よりも、SQUID素子の利用などの必要性がみとめられた。希釈冷凍機中への同軸ラインなどの設置は終了したが、冷凍機のリークチェックや超伝導マグネットの不調などで目標であったmkでの実験は今年度中はできなかったが、年度末までにリークチェックも終了したので、この重点領域研究の最終年度までにはmkでのdHvA効果の実験ができる見通しである。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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