研究課題/領域番号 |
01634507
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
石川 義和 富山大学, 教養部, 助教授 (20143836)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 重い電子系 / 価数揺動 / 希土類化合物 / 単結晶 / チョコラルスキ-法 / ドハ-スファンアルフェン効果 / 磁気抵抗 / サイクロトロン質量 |
研究概要 |
希土類金属間化合物(4f電子系)およびアクチナイド化合物(5f電子系)の単結晶による結晶磁気異方性の研究により新しく得られた知見を列記する。 1.重い電子系CeNiのドハ-スファンアルフェン効果の研究 真空中でのチョコラルスキ-法によりCeNiの純良大型単結晶を作成し、超高真空中での固相電解により高純良化を行うことにより、重い電子系CeNiのドハ-スファンアルフェン(dHvA)振動の観測に成功した。最低温度0.4K、最高磁場150kOeまでのdHvA効果と磁気抵抗の測定から、CeNiは、電子と正孔を同数もつ補償された金属であることが明らかにされた。又、b軸とc軸方向にそれぞれ開いた軌道があり、b軸方向の磁場印加により4つのdHvAブランチが見いだされた。dHvA振動数とサイクロトロン質量は、それぞれ、3.60×10^7Oe(10.3m_o)、1.25×10^7Oe(8.91m_o)、6.58×10^8Oe(3.05m_o)、2.15×10^8Oe(2.58m_o)の値が得られた。 2.参照系としてのLaNiのドハ-スファンアルフェン効果の研究 純良大型単結晶の作成はCeNiと同様、チョコラルスキ-法と固相電解法の組合せにより成功した。150kOeまでのdHvA効果と磁気抵抗効果の実験から、b軸とc軸方向にそれぞれ長い開いた軌道が見いだされた。dHvAブランチは7×10^5Oeから1.5×10^8Oeにわたって非常に多く観測された。サイクロトロン質量は0.4m_oから3.3m_oの範囲にわたっていた。
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