研究課題/領域番号 |
01635511
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
原 孝之 中村学園大学, 家政学部, 講師 (10164998)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | アドレノドキシン還元酵素 / アドレノドキシン / チトクロ-ムP-450scc / コレステロ-ル側鎖切断反応 / 酵素反応機構 / 結合部位 / 架橋反応 / タンパク質複合体 |
研究概要 |
副腎皮質ミトコンドリアのステロイド水酸化酵素系を構成するアドレノドキシン還元酵素(AR)、アドレノドキシン(AD)及びチトクロ-ムP-450scc(P-450scc)の反応メカニズムと構造との相関を研究するために、63年度より、ADとP-450sccのcross-linked complexを水溶性カルボジイミドを用いて調製し、その精製について試みてきた。63年度には、残念乍ら、その完全精製には至らなかった。元年度は、63年度に引き続き、その精製法について検討した。P-450scc(351nmol)とAD(1053nmol)とを10mMリン酸援衝液(pH7.4)に対して透析したのち、4mMEDCで、、0℃5時間反応させ、セファデックスG-25で過剰のEDCを除いた。w-アミノオクチルセファロ-ス4B、CM-セファデックスC-50カラムでAD-P-450sccのcross-linked complexを部分精製したのち、ハイドロキシルアパタイトのHPLCカラムでcomplexをほぼ純粋に精製することができた。得られたcovalent complexの酸化型スペクトルは、high spin型とlow spin型のmixed typeであり、精製したARとNADPHで、covalent complex中のP-450sccのへいを還元できたが、その割合は20%程度であった。 covalent complexをTCA処理でアポ化したのち、システインの-SHをピリジルエチル化し、リシルエンドペプチダ-ゼでペプチドに分解し、そのcross-linked peptideの同定を試みた。この結果、cross-linked peptideは、ADのN末端のペプチド(lle-7〜Lys-22)を含んでおり、ADには、AR結合部位(Lys-66付近、63年度本研究から同定済)とP-450scc結合部位の2つのドメインを有し、本反応メカニズムが、clusterモデルでも説明できることが明らかとなった。
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