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食物線維と大腸機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01636001
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山形大学

研究代表者

鈴木 裕一  山形大学, 医学部, 助教授 (50091707)

研究分担者 矢島 高二  ヤクルト中央研究所, 応用研究部, 副主任研究員
石川 誠  山形大学, 医学部, 教授 (40004783)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード食物繊維 / 腸内細菌 / 短鎖の脂肪酸 / 大腸運動 / Cl分泌
研究概要

食物繊維は腸内細菌により嫌気的発酵を受け、その結果短鎖の脂肪酸が大量に産生される。我々のこれまでの切り出したラット遠位部大腸におけるin vitroの実験で、管腔側内に投与した短鎖脂肪酸が大腸上皮からの電解質液分泌(Cl分泌による)と大腸運動機能の亢進を起こすことを明らかにしてきた。今回は、これらの反応がより生理的状態に近いときにどの様に起こるのか、また両者の関連性はでの様なものであるか、につき手でかりを得るため、ラットを用いin vivoの実験条件下で測定を行い、また大腸運動とCl分泌の両者を同時に平行して測定することを試みた。またヒト大腸に対する短鎖脂肪酸の効果も検討した。(1)ラットを用いた実験:生理的食塩水で透析膜で作った疑似糞内を灌流したコントロールの条件下では、約20回/時の頻度で蠕動運動と思われる収縮がみられ、これに同期して1ー2分続く管腔内負方向への管腔内電位変化がみられた。Cl分泌阻害のBumetanideを血中に投与すると、運動機能には変化を来さなかったが、管腔内電位の変動は抑制された。従って管腔内負電位の増大は、Cl分泌が一過性に亢進したせいであると考えられる。疑似糞内を灌流する液を100mM Na propionate+50mM NaClに切り替える、大腸の収縮の頻度は増し、同時に大きな一過性の管腔内負電位の増大がみられた。(2)ヒトでの測定:3重管チューブを大腸内に挿入し運動と管腔内電位を測定した。ヒト直腸内に短鎖脂肪酸の混合液を注入したが、運動に関しても管腔内電位に関しても、短期的に見られる目だった効果はなかった。下行結腸に関してもはっきりした効果はみられなかった。ヒトとラットで管腔内に投与した短鎖脂肪酸の効果が異なるのは、種差があるのか、或はヒトにおける測定方法に何か問題があるのか更ら検討を要すると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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