研究課題/領域番号 |
01637004
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岩永 貞昭 九州大学, 理学部, 教授 (90029942)
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研究分担者 |
加藤 久雄 国立循環器病センター, 研究所, 室長 (80029959)
小林 紀夫 群馬大学, 医学部, 講師 (60008539)
森田 隆司 明治薬科大学, 薬学科, 教授 (90128108)
松田 道生 自治医科大学, 血液医学研究所, 教授 (50048980)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1989年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
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キーワード | 血液凝固反応 / 組織因子 / 異常フィブリノーゲン / IX因子 / VII因子 / プロテインCインヒビター / β_2ーグリコプロテイン / 糖鎖ペプチド |
研究概要 |
1:前年度、ウシのIX因子とVII因子の第1EGF様ドメインの中に新しい糖鎖(Xyl)_2ーGlcを見い出したが、引続きヒトIX因子、VII因子、プロテインZ、ウシプロテインZについて、そうした糖鎖の存在を調べた結果、いずれの凝固因子にも含まれることが明らかとなった。さらにウシIX因子由来の糖鎖ペプチドを用いて構造解析を進め、この糖鎖がXylαー1ー3Xylα1ー3ーDーGlcーSer(53)から成るトリサッカリド構造であることを決定した。また、血小板のα顆粒中に含まれるトロンボスポンジンのEGF様ドメインにも、同じ糖鎖のあることを発見した。 2:内因系凝固の開始反応が、血漿中に存在する各種の阻害物質により制御されていことを明らかにしてきたが、今回、ウシ血漿よりこれらの阻害物質を3種類精製し、それらのうち、1つはβ_2ーglycoproteinI、もう1つはプロテインCインヒビターであることを同定した。 3:クサリヘビ毒(RVV)より3種のプロテインCインヒビターA、A'、Bを単離し、それぞれの一次構造を決定した。 4:昨年から本年度にかけて発見された分子異常症患者の血液から凝固因子を分離し、以下に示す構造異常を明らかにした。 i)Fibrinogen Tochigi γ鎖Argー275→Cys置換、ii)Fibrinogen Kyoto I:γ鎖Asnー308→Lys置換、iii)Fibrinogen Saga:γ鎖Argー275→His置換、iv)Fibrinogen Kyoto III:γ鎖Aspー330→Tyr置換、v)Factor IX Kashihara:Valー182→Phe置換、vi)Factor IX Niigata:Alaー390→Val置換、vii)Factor IX Kawachinagano:Argー(ー4)→Gln置換、viii)Factor XII Washington D.C.Cysー571→Ser置換、ix)Factor IX BMーNagoya:Argー180→Trp置換、x)Fibrinogen Osaka II:γ鎖Argー275→Cys置換、xi)Fibrinogen Asahi:γ鎖Metー310→Thr置換。
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