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分化に伴って発現が消失する蛋白FT27の機能と遺伝子転写調節因子の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01640510
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

野見山 尚之  熊本大学, 医学部, 講師 (00156225)

研究分担者 瀬戸山 千秋  熊本大学, 医学部, 講師 (60040250)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードF9細胞 / FT27タンパク質 / 分化 / テラトカルシノ-マ細胞 / 転写調節 / 膜タンパク質
研究概要

哺乳動物の初期胚が分化し、その方向を獲得していく一連の過程は、遺伝情報の切り替えによって制御されていると考えられる。in vitroでの分化が容易なマウスF9テラトカメシノ-マ幹細胞は、分化に伴う遺伝子発現調節機構の解明に適した材料としてよく使われている。事実、F9細胞ではレチノイン酸による分化誘導処理によって、RNAポリメラ-ゼIIによって転写される遺伝子の発現に関与する複数の転写調節因子の活性が変動する。我々は、未分化F9細胞のcDNAライブラリ-をスクリ-ニングして、F9細胞に発癌プロモ-タ-であるTPAを作用させた後に顕著な発現の減少を示すクロ-ンpFT27を単離している。このcDNAは323アミノ酸からなり、複数のトランスメンブレン領域を有していた。このことから、FT27遺伝子は細胞の未分化状態維持に寄与する、重要な役割を演じていることが予想される。この研究では、哺乳動物細胞の分化機構をさらに遺伝子レベルで明らかにするために、細胞を分化していく過程で、非常に早い時期に発現が抑制されるFT27遺伝子の構造及びその発現調節機構の解明を目的としている。FT27cDNAをプロ-ブにして、マウス遺伝子ライブラリ-をスクリ-ニングし、単離したファ-ジクロ-ンの塩基配列を決定した結果、以下のことが明らかとなった。遺伝子は26kb以上の大きさで、6個のエクソンにより構成されていた。
(2)エクソン/イントロン境界部位は全てGT/AG則に従っていた。
(3)転写開始点より上流400bpは78%とGC含量が高く、TATA配列は存在しなかった。また興味深いことに、cAMPで発現が誘導される遺伝子のプロモ-タ-領域に共通して見られるcAMP responsive element(CRE)が認められた。CREとレチノイン酸及びcAMP処理によるFT27遺伝子発現消失との関係はどのようなものか興味が持たれる。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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