研究課題/領域番号 |
01641506
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清水 孝雄 東京大学, 医学部(医), 助教授 (80127092)
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研究分担者 |
脊山 洋右 東京大学, 医学部(医), 教授 (90010082)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ロイコトリエン / 受容体 / GTP結合タンパク / 血小板活性化因子 |
研究概要 |
細胞間情報伝達におけるアラキドン酸カスケ-ド、特にリポキシゲナ-ゼ系産物の役割を解明する目的で、本年度は(1)生合成酵素の細胞局在の解明、及び(2)ロイトコトリエン関連物質の細胞膜受容体の解析に関する研究を行った。 ロイトコトリエンA_4水解酵素の細胞局在の解明 同酵素cDNAを大腸菌内で発現させ、この蛋白で家兎を免疫し、得られた抗体をアフィニティカラムで精製した。この精製抗体はモルモットのいずれの組織でも分子量70K付近の単一蛋白を認識した。抗体を用い、種々の臓器を免疫染色したところ、小腸の粘膜上皮、気管や血管の平滑筋、さらに気管支上皮細胞に染色された。中枢神経では嗅脳や脊髄前角細胞等の神経細胞に腸性所見が得られた。これらの細胞でのロイコトリエンの役割の解明が重要となってきた。 (2)ロイコトリエン受容体の解析 三種類(C,D.B)のロイコトリエン結合能を全身臓器で調べると、Cは脳、下垂体、心臓に、Dは肺に、そしてBは脾、白血球等に多く存在する事が明らかとなった。それぞれの結合蛋白を受容体が豊富に存在する臓器から可溶化すると、いずれの受容体もGTP結合蛋白とカップルしている事が明かとなった。各々のロイコトリエンは受容体→G蛋白→ホスホリパ-ゼCの経路で細胞内ストアよりカルシウムイオンを放出させるが、Cに関しては、この他に細胞内レセプタ-を介してポタシウムチャンネルを開く可能性が示された。
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