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カルシウムイオンを動員する物質の合成

研究課題

研究課題/領域番号 01641529
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

尾崎 庄一郎  愛媛大学, 工学部, 教授 (80145060)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードイノシト-ル / イノシト-ル1,4,5-三リン酸 / イノシト-ル1,3,4,5-四リン酸 / 光学分割 / アフィニティ-カラム
研究概要

イノシト-ル三リン酸(1,4,5)、(I(1,4,5)P_3と略す)は刺激が細胞膜に達するとジホスファチジルイノシト-ルから生じて小胞体に貯蔵されているCa^<++>を動員することが発見された。その後I(1,4,5)P_3代謝物が次々と見出されたがその役割を解明するに充分な量を得ることは困難である。そこで、I(1,4,5)P_3およびその代謝物であるI(1,3,4)P_3,I(1,3,4,5)P_4の合成法の工程数の短縮と収率向上、従来合成されていなかったI(1,3,4,6)P_4の合成、これらの誘導体の合成を計画した。
ミオイノシト-ル(1)をベンゾイルクロリドと反応させると、主として1,3,4,5-テトラベンゾイル-ミオイノシト-ル(2)、1,3,5-トリベンゾイルミオイノプシト-ル(3)が生成する。2をシリル化、脱ベンゾイル化、リン酸化、還元してI(1,3,4,5)P_4を合成することができた。2のシリル化物を部分脱ベンゾイル化したトリオ-ルを同様にしてI(1,4,5)P_3を合成した。
2,3,-0-アルキリデン-酒石酸のモノメチルエステルを用いて光学活性なI(1,3,4,5)P_4、I(1,4,5)P_3を合成することができた。
P-ニトロベンゾイル、P-アミノベンゾイル、P-アジドベンゾイル、4-アミノシクロヘキサンカルボニル基を2位につけたI(1,4,5)P_3、I(1,3,4)P_3、I(1,3,4,5)P_4を合成した。
2位を修飾した各種のイノシト-ルポリリン酸とセフアロ-ズ4Bを反応させて、IP_<X->アフィニテ-カラムを合成した。
数グル-プの生化学者と共同でこれら合成法の生理活性、利用面を研究した。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Watanabe: "Highly Efficient Protection by the Tetraisopropyl-disiloxane-1,3-diyl Group in the Synthesis of myo-inositol" J.Chemical Society Chemical Communication. 482-483 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 尾崎庄一郎: "イノシト-ルポリリン酸の合成" 有機合成化学協会誌. 47. 363-373 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] M.Hirata: "Synthetic Inositol Trisphosphate Analogs and Their Effects on Phosphatase,Kinase,and the Release of Ca" The Journal of Biological Chemistry. 264. 20303-20308 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Watanabe: "An Efficient Phosphrylation Method using a new Phosphitylating Agent" Tetrahedron Letters. 31. 255-256 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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