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日本語音声の韻律的特徴に関する言語学的理論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01642006
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

上野 善道  東京大学, 文学部, 助教授 (50011375)

研究分担者 荻野 綱男  筑波大学, 文芸言語系, 講師 (00111443)
早田 輝洋  九州大学, 文学部, 教授 (80091239)
国広 哲弥  東京大学, 文学部, 教授 (10007502)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1989年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
キーワード共通項目 / 複合語 / アクセント単位 / アクセント / イントネーション / 文末助詞 / 丁寧さ / 韻律理論
研究概要

まず、共通項目選定委員会の中で、理論班が中心になって、他の各班の要望・意見を入れつつ、全国調査の共通項目について検討・選定した。単語のアクセント、短文のイントネーション、物語、天気予報などのディスコースにおける音調などをカバーするものである。
理論班の中では、国広は、アメリカで日本語学習者の日本語の韻律的特徴について観察し、日本語を母語とする話者の韻律的特徴と比較対照を試みた。その結果、顕著な差は認められないことが判明した。
上野は、青森・鹿児島・雫石・伊吹島などで8モーラの複合語のアクセント2000項目あまりを調査し、一つの単語が二つ以上のアクセント単位に分かれる場合の認定基準を中心に、諸方言の複合語アクセントのタイプについて考察した。特に、青森・伊吹島両方言からは、従来知られていなかった複合パターンが発見された。
早田は、東京方言の文末のアクセントとイントネーションの区別と両者の関係について、考察した。文末の音調をできるだけアクセントで解釈し、イントネーションとしては2種類を認めることで文末音調の総合モデルの構築を試みた。さらに福岡市方言の文末音調について同様のモデルの構築を試みている。
荻野は、敬語表現に関連する音声的側面について東京の中年層の女性を対象に調査し、発話の丁寧さがピッチにどのように影響するかを見ようとした。いくつかの文節からなる短文について、各文節のピッチの最高点を求めたが、このような単純な比較では丁寧さの研究には十分でないことがわかった。
さらに、上記の成果を踏まえ、また一方でアクセント・イントネーションに関する内外の文献を読み、班員全員で総合的韻律理論の構築に向けてディスカッションを行なった。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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