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発話韻律の生成メカニズムに関する実験的及び発達的研究

研究課題

研究課題/領域番号 01642503
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関聖心女子大学

研究代表者

徃住 彰文  聖心女子大学, 文学部, 助教授 (50125332)

研究分担者 川上 清文  聖心女子大学, 文学部, 助教授 (50129904)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード音声ピッチ形 / コミュニケ-ション / 発話メカニズム / 実験的研究 / 知識 / 推論 / 観率研究 / 乳児
研究概要

本年度は、実験心理学的手法による3つの実験的研究と、発達心理学的手法によるひとつの観察研究を行なった。これらの研究によって、イントネ-ション・ストレス・ポ-ズなどを含む音声ピッチ形が、コミュニケ-ションにおいて果している機能的意味を明らかにし、音声ピッチ形を決定している発話メカニズムについてのモデルを作成することを目的としている。
実験1では、架空の人物に、架空の発話をするという場面で、発話者と発話対象者の社会的地位関係・発話の機能(依頼・質問・抗議)・発話者の性別の要因が、どのように発話を規定するかが分析された。その結果、発話速度は性差と関連するが、地位関係とは関連しない。韻律の高低差は性差と関連をもつが他の要因とは関連しない。などの結果をえた。
実験2は、実験1とまったく同じ条件において、ただ発話文は実験者によって与えるという方法でなされた。発話文末のイントネ-ションと発話機能に依存関係がある、などの結果がえられた。
実験3は、映画の会話シ-ンから、話し手の人物象・聞き手との関係などを推測するという課題で発話思考を分析した。その結果、発話手掛りから駆動される知識と推論の性質が明らかになった。
観察研究では生後3〜16カ月の乳児とその母親が、玩具を介して遊んでいる場面を録画し、音声分析を行なった。その結果、月齢の増加にともなって、「ほんとど反応なし」→「名前など呼ばれて反応」→「乳児の発声によって母親が反応することもある」→「母親のいうことを復唱したり、対話したりすることが可能」という変化がみられた。
今後は以上の結果に基づき、研究をさらに発展させ、本研究の最終回的に少しでも近づきたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 徃住彰文: "動詞は何を表わすのか:動詞が担う人間の思考と認知" 言語. 18巻9号. 22-28 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 川上清文,徃住彰文,高井清子: "母子相互交渉場面における音声分析(2)" 日本教育心理学会第31回総会論文集. 86 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 高井清子,徃住彰文,川上清文: "母子相互交渉場面における音声分析(3)" 日本教育心理学会第31回総会論文集. 87 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 高井清子,徃住彰文,川上清文: "母子相互交渉場面における音声分析(4)" 日本発達心理学会第1回大会論文集.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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