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東アジアおよび北米地域のモンゴロイド系集団の歯の形態にもとづく系統関係

研究課題

研究課題/領域番号 01643007
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関獨協医科大学

研究代表者

茂原 信生  獨協医科大学, 医学部, 講師 (20049208)

研究分担者 松村 博文  札幌医科大学, 医学部, 助手 (70209617)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードモンゴロイド / 縄文時代人 / 系統 / 歯の形態学 / 非計測的研究 / 地方差
研究概要

本研究は、当面は基礎データの収集と文献的データの収集が主な仕事である。基礎データの収集は、計測による研究を主にし、歯冠近遠心径頬舌径の計測をおこなった。非計測的データ(22項目)もあわせて収集した。対象とした材料は、日本およびアメリカの各研究施設に所蔵されているアジア系モンゴロイド人骨合計2249の上・下顎歯である。分析は統計的な解析方法(多変量解析)を用いた。それにもとづいて、まず日本国内の各時代・各地域の集団を調査し、それぞれの変異を明かにした。
計測的なデータから得られた分析結果と非計測的なデータから得られた分析結果とは、現在収集している日本人のデータに関するかぎり、かなり高い関係が見られた。どちらの方法によっても「縄文・アイヌ」の集団と「弥生・中世・現代人」の集団とに分離された。この他、古墳人は弥生時代人に最も近く、現代人の含まれる集団の方に属している。ただし、種子島の弥生人は「縄文・アイヌ」の集団に近く位置し、やや特殊な位置にある。このような地方差や時代差を検討するためには、日本人の祖先となるモンゴロイドの大陸からの流入に関しても、琉球列島経由にようものと朝鮮半島経由によるものとの相互関係を詳しく調べる必要がある。
縄文人では、東日本縄文人と西日本縄文人との間の歯の大きさに差があり、東日本縄文人の方がやや小さかった。このように、縄文時代人の中での歯の大きさの変異は地理的な分散と対応している。
今後の分析には、日本人の直接的な祖先となったと考えられる系統をひいている中国人のデータが必要になり、次年度の調査目標である。これらの歯の調査の他に、アジア・オセアニアおよび北米のモンゴロイドの歯に関する文献データベースを集積中である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hirofumi Matsumura: "Geographical Variation of dental measurements in the Jomon population." J.Anthropological Society of Nippon. 97. 493-512 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Hirofumi Matsumura: "Dental characterstics of the Protohistoric Kofun people." J.Anthropological Society of Nippon.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Hirofumi Matsumura: "Secular changes of the Japanese dentition." J.Anthropological Society of Nippon.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 松村博文: "日本人永久歯における歯冠サイズの変異パターンの時代的変化" 学会発表:第95回日本解剖学会総会,1990,4,1.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 松村博文: "古墳時代人永久歯の歯冠形態について" 学会発表:第43回日本人類学会,1989,10,22.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 茂原信生 他: "北村遺跡(長野県)出土の縄文人骨(予報)" 学会発表:第43回日本人類学会,1989,10,22.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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