研究分担者 |
小浦 延幸 東京理科大学, 理工学部・工業化学科, 教授 (90084459)
藤田 敏三 広島大学, 理学部, 教授 (20004369)
堂山 昌男 名古屋大学, 材料機能工学科, 教授 (40010748)
鯉沼 秀臣 東京工業大学, 工業材料研究所, 教授 (70011187)
坂東 尚周 京都大学, 化学研究所, 教授 (70027027)
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研究概要 |
重点領域研究(1)「新高温超伝導酸化物の化学設計とプロセッシング」の総括班は、笛木を研究代表者,坂東,鯉沼,堂山,藤田,小林,小浦,金丸,岸尾の8名の班員から構成され、上記重点領域の運営にあたることを使命としている。第1年度には、重点領域の研究組織を計画研究2班と公募研究とすることとし、計画研究2班の性格を決め、研究の方向付けを行った。高温超伝導の研究が世界的に大きな速度で進んでいること、研究が物理、化学、工学にまたがる学際性の高いものであることに鑑み、情報交換をまめに行うこと、協力的に研究を進める方針を建てた。先ず、計画研究、公募研究の班員全員が加わって研究報告をする機会の夏休み2回設けることとし、冬の機会は研究成果報告会を充て、夏には2泊3日の研究会(合宿)を行った。本年度の研究成果発表会は東京で、夏合宿は浜松で行い、参加者は研究分担者のみでなく、研究分担者と協力して超伝導に従事している研究者も、事情の許すかぎり参加して貰った。夏冬2回の全員参加の会合とは別に、その中間に当たる春、秋は地域色を入れたブロック会議を開き、テーマを絞って討論が活発に行われるようにした。春のブロック会議は東京で行い、高温超伝導体の超伝導特性に対する酸素の影響を論じ、秋のブロック会議は大阪で行い、微細構造制御の主題もとに25の論文が報告され、活発な議論がなされた。なお本年度の研究成果は3月末に出来る予定の研究成果報告書にまとめられている。なお重点領域研究の枠内ではないが、1989年12月ハワイで行われた環太平洋化学国際会議では高温超伝導の化学的現点のシンポジウムが行われ、合計72の論文発表があったが、うち54が日本からの発表であり、そのうち24の論文が重点領域研究の班員のものであった。
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