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マイクロ波放射観測による広域の雲水量の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01646008
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

武田 喬男  名古屋大学, 水圏科学研究所, 教授 (60022604)

研究分担者 和田 誠  国立極地研究所, 助手 (40132716)
山内 恭  国立極地研究所, 助教授 (00141995)
藤吉 康志  北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (40142749)
遠藤 辰雄  北海道大学, 低温科学研究所, 助教授 (20001844)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1989年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード雲のマイクロ波放射強度 / 雲水量の出現頻度 / 人工衛星ニンバス / 広域雲群 / 北西太平洋域の雲 / 南極域の雲 / レーダエコー
研究概要

マイクロ波放射観測による広域の雲水量の評価の可能性と問題点を整理すると共に、人工衛星データを用いていくつかの大気環境において広域の雲水量の分布とその変動を調べるため、今年度は次の研究を行った。1.マイクロ波放射計(37GHz)を用いて名古屋上空に出現する雲について雲水量の通年観測を行い、日本周辺の雲が含有する雲水量のレンジ、出現頻度を調べると共に、ミリ波レーダとセンチ波レーダを同時に用い、雲中の降水の有無と雲水量との対応を雲のタイプと関係させて調べた。2.潮岬で行った気象ゾンデ観測とマイクロ波放射計との同時観測のデータを解析した。マイクロ波放射計により評価される雲水量の検証は大変難しいが、この解析により、その評価値はゾンデデータから推定されるものに比べても妥当であることが示された。3.マイクロ波放射計を搭載した航空機の観測データを解析した。陸上では雲によるマイクロ波放射強度の変化はほとんど検出できないが、海上では厚さ1Kmの層積雲についても雲水量が十分評価できること、均質にみえる層積雲でも雲水量が不均質に分布していることが観測できることが示された。4.南極昭和基地で63年度に行ったマイクロ波放射計とセンチ波レーダの通年同時観測について、極域の低温な大気中でどの位置冷却の雲水量が存在しているかを解析した。現段階では雲水の存在が定性的に確認されているが、定量的な数値については、解析方法も含めて検討中である。レーダ観測データは、少い雲水量であるにもかかわらず、あられその他、かなり効率よく降水粒子の形成が起っていることを示している。5.人工衛星マイクロ波データ(ニンバス)を用いて北西太平洋域の雲水量の分布とその変動を解析した。気候域が異なると、雲のタイプが異なることもあり、同じ雲量の雲群であっても雲に含まれる雲水量が異なること、雲量の増大に伴う広域の雲水量の増加度が異なることが示された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 劉国勝: "春季低気圧付近に観測される二種類の層状性降水雲" 天気. 36. 147-157 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 武田喬男: "マイクロ波放射雲水量計の日中比較観測" 日本気象学会講演予稿集. 55. 160 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 和田誠: "南極の背の低い降雪雲のレーダー観測" 日本気象学会講演予稿集. 56. 83 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 藤吉康志: "可視化された宗谷海峡を抜ける冷気流" 天気. 36. 753-754 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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