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東アジアにおける気団・降水および雲分布による気候環境解析

研究課題

研究課題/領域番号 01646510
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

松本 淳  東京大学, 理学部, 助手 (80165894)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1989年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード気候環境 / 雲分布 / 東アジア / 季節変化 / 風系分布 / モンス-ン
研究概要

本研究は、東アジアにおける気団・降水量・雲分布の季節変化の実態を、月単位よりも細い、半旬程度の時間スケ-ルで明らかにし、それにより、各地域毎の気候環境の差異を明確にすることを目的としている。
本年度は、気象衛星NoAAシリ-ズによるOLRによる雲分布を1976〜83(除78)の7年間の半旬平均デ-タを作成することにより明らかにした。また、ヨ-ロッパ中期予報センタ-作成の風デ-タを1980〜84年の5年間について、半旬平均値に編集した。これらのデ-タを使用して、東アジア地域の分布図のほか、グロ-バルな熱帯地域における分布図・全経度帯に沿う時間一緯度断面図を作成し、東アジア地域における季節変化が、グロ-バルな季節変化とどのような関係にあるかについても検討を進めた。その結果得られた新知見は以下の諸点にまとめられる。
1.東アジアにおける季節変化は、1〜2半旬程度の短期間で急激に起こっており段階的変化をする。また南アジアにおけるモンス-ン活動とは、季節変化・季節内変動ともに密接に関連している。
2.東アジアでの主要な季節の変わり目は、グロ-バル・スケ-ルでの大規模な雲と風の分布の変化とほぼ同時に起こっている。東アジアの季節の変わり目はたしかにはっきりしているが、特別に明らかなのではなく、グロ-バルな変化の一環としてみてゆく必要がある。
3.雲と風の変化は同時に起こることも多いが、季節や大陸により色々と違いが認められ、各大陸毎のいわゆる「モンス-ン気候」に、「個性」が認められ、全世界での単純な季節変化モデルは作れない。
なお本年度は、予定していた降水量分布の解析を、相手国の政治事情により、中国のデ-タ入手ができなかったため、進めることができなかった。来年度に気団解析ともども解析してゆく計画である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Matsumoto Jun: "The Seasonal Changes of Tropical Cloud Distribution as Revealed from 5-day Mean Outgoing Longwave Radiation" Bull.Dept.Geogr.Univ.Tokyo. 21. 19-35 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 松本淳: "インドモンス-ンと梅雨・秋雨" グロ-スベッタ-(気象庁長期予報課LFグル-プ発行). 28. 1-9 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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