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GEOSATアルティメ-タ-による北太平洋の海面変動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01646517
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

今脇 資郎  京都大学, 理学部, 助手 (40025474)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアルティメ-タ-(海面高度計) / 最適内挿法 / GEOSAT / 力学的海面高度 / 黒潮続流 / 水位変動
研究概要

人工衛星に搭載したアルティメ-タ-(マイクロ波を利用した海面高度計)は、海面高度という力学的な物理量を直接測定することができるという点で、海洋物理学にとって画期的なものである。このアルティメ-タ-・デ-タを利用する際の最大の問題は、人工衛星の軌道高度の測定誤差が大きいことであるが、それも最近、最適内挿法を用いることによって解決できることが示された。この研究では、人工衛星GEOSAT搭載されたアルティメ-タ-による海面高度デ-タを、最適内挿法を用いて解析し、まず黒潮や黒潮続流などの強い平均流を含む北太平洋西部海域での海面変動を検出する。続いて対象海域を北太平洋全域に拡大し、海盆全体にわたるような大きな空間スケ-ルの変動から中規模擾乱に至るまでの広い波数空間にわたって、海面変動の特徴を調べる。同時に、それらによって、このデ-タ処理方法の有効性を明らかにすることを目指す。
本年度は、北太平洋西部海域を対象海域として選び、まず1986年11月から1年間分のGEOSATアルティメ-タ-・デ-タを整理・編集した。次に。繰り返し観測周期である17日おきに力学的海面高度の時間変動成分を求め、それに長期にわたる海洋観測資料に基づく海面での力学高度偏差の気候学的平均値(全観測期間にわたる平均の力学的海面高度の近似値と仮定した)を加えて、偽力学的海面高度を求めた。得られた偽力学的海面高度の時系列には、黒潮続流の蛇行、それからの低気圧性渦の切離、切離渦の西進、渦と黒潮との合体、などが現れている。これらの黒潮続流域での海洋変動は、その観測期間中に通常の海洋観測で得られた断片的な結果や、人工衛星による海面水温分布によっても裏付けられた。来年度は、この方法を北太平洋の中・西部海域に適用し、さらに広域変動を調べる予定である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kaoru ICHIKAWA: "Fluctuation of sea-surface dynamic topography in the Kuroshio Extension region detected from the GEOSAT altimetry data" Journal of Geophysical Research.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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