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衛星画像とDTMの重ね合わせによる温度環境の推定と森林帯分布の対応

研究課題

研究課題/領域番号 01646519
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京都立大学

研究代表者

野上 道男  東京都立大学, 理学部, 教授 (50087144)

研究分担者 久保 幸夫  お茶の水大学, 文教育学部, 助教授 (40107694)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1989年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードリモ-トセンシング / DTM@DEM / 樹林帯 / 温量指数 / 針葉樹林 / 消雪時期 / 消影処理
研究概要

本研究の対象地域である立山付近(飛騨山脈北部)のように起伏が大きい山岳地域のリモ-トセンシングにおいては太陽光による陰影の処理は一つの技術的な問題点である。この研究では、DTMに重ね合わさるようにリサンプリングした画像に対し消影処理を行ない、しかも2季節の画像を用いて解析の精度を上げることができた。
樹林判別分類項目は、落葉広葉樹・常緑針葉樹・ハイマツ・草地・裸地・水面とした。DTMに画像が重ね合わさっているため、ピクセル単位で標高値が知れており、隣接大気のアメダス気象観測値と輪島の高層気象デ-タ(気温減率)からピクセルごとの日平均気温を計算し、ピクセルごとの温度環境の基礎デ-タとした。さらにDTMからは地形特性(傾斜・方位など)を計算した。また2年間のデ-タしか得られていないが、多時期の衛星画像から得た積雪継続期間のデ-タ(消雪期日)も森林立地の条件として重要であることがわかった。
判別分類されたそれぞれの樹林の立地条件を分析して得た結論のうち落葉広葉樹と常緑針葉樹についての定性的な結論を次に述べる。
(1)落葉広葉樹 低地から亜高山帯までの広い標高帯を占め、北西〜北の範囲の方向にはあまり分布しない。高い標高地の落葉広葉樹は主にダケカンバ林と思われるが、その消雪期日は針葉樹林に比べて遅い。本来亜高山針葉樹林帯が占有する高度帯で多雪のように針葉樹の生育を阻害する要因があるとき、そこに代償的に分布しているものと考えられる。
(2)常緑針葉樹 標高による頻度分布の中心は2000m付近で、それよりも高い場所では消雪期日・傾斜方位・傾斜角度などの環境条件によりハイマツ、あるいはダケカンバと競合する。落葉樹に比べて傾斜・方位などの制限を受けやすい。耐雪性は弱く、消雪期日の早いところに分布している。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 加藤千菜美,野上道男: "ランドサットTMデ-タによる立山付近の木相分類とその分布に及ぼす気温と消雪時期の影響" 地学雑誌. 99. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 野上道男,三上岳彦,久保幸夫,加藤千菜美: "衛星画像とDTMの重ね合わせによる温度環境の推定と森林帯分布の対応" 重点領域研究「衛星による地球環境の解明」第2回シンポジウム講演予稿集.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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