研究課題/領域番号 |
01646527
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
松崎 章好 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 文部教官助手 (30111587)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 地球大気 / 人工衛星 / オゾン / 地球環境 / 温室効果 / エアロゾル |
研究概要 |
地球大気環境の変動解明のため、人工衛星「大空」(EXOS-C)に搭載された大気周縁赤外分光観測装置LASによって測定されたデ-タを解析し、地球模様的視野に立って研究する事が、本研究の目的である。本年度に行った事として、以下にまとめる。 1.デ-タ解析をル-チン化し、大規模のデ-タ量を処理して地球規模の解析を進めるために、解析手順及びデ-タベ-ス等の整備を行う事が出来た。具体的には、今まで個々に行っていた処理をル-チン化するために統合する作業が大幅に進んだ事、分光デ-タベ-スとしてFASCOD2を導入し、本研究に適合する様、プログラムを大幅に改造した事等が挙げられる。このデ-タベ-スは、現在、倍精度の範囲で正しい結果が確認され、当初の目的を十分に果たすために、4倍精度まで拡張する作業を進めている。 2.解析手順等の改良作業を受けて、オゾンを中心とした解析を行った。特に春季の北半球低緯度のオゾンの分布に関して以下の知見を得た。 (1)春季の北半球低緯度の全オゾンの経度分布は、0°を中心とした半円が180°を中心とした半円の地域に比べて多く、特に90°付近に全オゾン濃停の高い地域がある。この結果はDutchの結果やWMOの報告と一致する。更にLASのデ-タを用いている本研究では、各高度で、この様な地図を得た事で、他に比較するデ-タが無い。 (2)これらの地域に対応した高度分布を求め、上記の経度分布を解釈をする上での貴重な情報を得た。 従来の様に、TOMS等による地表付近までの全オゾン量の地図だけでなく、高度分布の情報を含んだ三次元的地図を得つつあるのが本研究の最大の特徴である。
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