今年度の研究によって得られた成果 1.従来の濡れ性の測定法である静滴法では測定が困難であるとされていた個体微小試料の濡れ性の測定に成功した。 (1)新たな濡れ性の測定方法として垂直板浸漬法を考案し、α-SiC単結晶などの微小試料に適用し、満足すべき結果を得た。(Mat.int'ntl.ISIJに発表済) (2)実用材料として用いられているSiC繊維の濡れ性の測定に初めて成功した。(日本金属学会誌に発表済) (3)溶融Al合金によるSiC繊維の濡れ性の測定に成功し、SiC繊維の濡れ性の制御の可能性を見いだした。(軽金属に発表予定) 2.溶融Cu-Ti合金によるSiCの濡れ性の測定を行い、従来明らかにされていなかった新しい知見を得た。(日本金属学会誌に掲載決定) 3.Co基合金と反応焼結SiCとの高温両立性を検討し、反応性の制御に関する新しい知見を得た。(高温学会誌に掲載決定) 4.種々の金属によるダイヤモンドの濡れ性を測定し、低温においては濡れ性が結晶方位に依存することを明らかにした。(日本金属学会誌に発表予定) 5.機能性酸化物、フッ化物単結晶製造時に重要な物性値である表面張力、密度を精度良く求めた。(日本金属学会誌、電気化学および工業物理化学に発表済)
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