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エイズの総合的基礎研究 柱5.エイズの予防と治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01653005
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

上田 重晴  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (90068453)

研究分担者 鶴尾 隆  癌研究会, 癌化学療法センター, 部長 (00012667)
竹内 富雄  微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 所長 (30163380)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
18,900千円 (直接経費: 18,900千円)
1989年度: 18,900千円 (直接経費: 18,900千円)
キーワードエイズ / 治療剤 / 抗HIV活性 / HIV / p17 / ベナノマイシンA / NーアセチルベナノマイシンB / 単クローン抗体
研究概要

上田・竹内・鶴尾の3名がそれぞれ率いる3つの研究グループで、有機的な連携を保ちながらエイズの予防・治療に貢献できる薬剤の開発を目的とした研究を開始し、本年度は以下の成果を得た。
1)抗HIVーp17抗体によるHIV感染性の低下(上田重晴)
HIVの感染細胞表面にp17抗原が出現しているという報告、並びにHIVキャリアーでは抗p24抗体の消長よりも抗p17抗体の消長の方が血中からのウイルス分離の難易とよく相関するという報告から、抗p17抗体がHIV感染細胞の培養系で感染性を低下させうるのではないかと考え、抗p17モノクローナル抗体を添加した培養液中でHIV感染MTー4或いはMoltー4細胞を培養し、培養上清中の感染価の変動を検討した結果、感染価が90%低下することを見出した。今後抗p17抗体の治療剤としての有用性を検討する。
2)抗HIV活性を有する微生物二次代謝産物の検索(竹内富雄)
微生物二次代謝産物を新しく35種分離して、その抗HIV活性を調べた。それらのうち、NーアセチルベナノマイシンB(BーAC)は先にみつけていたベナノマイシンAに匹敵する抗HIV活性を示した。また、デキシロシルベナノマイシンB(BーDX)もそれに次ぐ抗HIV活性を示した。特に、BーACはマウスでの毒性が低い(マウス静注:LD_<50>>300mg/kg)ので有望な化合物である。
3)抗HIV活性を有する化学療法剤の検索(鶴尾隆)
抗HIV活性を有する化学療法剤の検索を容易にするための簡便なスクリーニング法を開発し、MTー4細胞を用いて137検体の抗HIV活性を測定した。37検体に抗HIV活性をみとめたが、ジデオキシシチジンを上回るほど強い抗HIV活性をもつ薬剤を見出すことは出来なかった。今後更に、検索を続ける。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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