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エイズの総合的基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 01653007
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関熊本大学

研究代表者

高月 清  熊本大学, 医学部, 教授 (80026830)

研究分担者 上田 重晴  大阪大学, 微生物研究所, 教授 (90068453)
森 茂郎  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30010424)
山本 直樹  山口大学, 医学部, 教授 (00094053)
渋田 博  東京大学, 医科学研究所, 教授 (70012721)
研究期間 (年度) 1989 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
45,000千円 (直接経費: 45,000千円)
1989年度: 45,000千円 (直接経費: 45,000千円)
キーワードAIDS / HIV / レトロウイルス / 免疫不全 / 血友病
研究概要

平成元年7月30日および平成2年1月26日に総会を開き、研究発表および総括班会議が行われた。また平成2年1月26日夕には東大医学部図書館講堂において「エイズ基礎研究の現況」と題する公開講座を開催し、高月の司会により五條堀,森,服部各班員が講演を行なった。111名の聴講者の記帳を得た。
研究実績については(1)HIV(2)感染(3)免疫(4)病態(5)予防治療の各柱で報告されるので、ここでは総括班の立場から記す。エイズに関するマスコミなど社会一般の過多の反応は鎮静化し、それだけに研究は深化して注目すべき進歩が徐々に出現してきた。
HIVの構造についてはHIVー1,HIVー2および数種のSIVの各遺伝子の塩基配列の比較解析が着実に進められ分子系統樹が示され進化の過程でウイルス系統間で組替えがおこってHIVー1とHIVー2に至っていることが推測されている。HIVー2の全長に亘る分子クローンが構築され、同定できた9つのORFをそれぞれ変異させて変異ウイルスの伝染性や細胞傷害性などが検索されている。
HIVコア蛋白に対するモノクロナル抗体作製につづいて外被蛋白のgp120に対するモノクロナル抗体がつくられ、その認識するエピトープの研究からHIVの感染のメカニズムの解明に迫っている。一方、HIVの受容体であるCD4についても感染抑判能のあるペプチドが検索され、モノクロナル抗体も作製されている。
血友病患者について種々のマーカーによる追跡調査が進められているが、最近HTLVーIとHIVの重感染がエイズの症状の進展を促進する可能性が指摘された。剖検例ではB細胞性リンパ腫の合併が高率でいずれもEBウイルスの関与が考えられている。
わが国でのエイズ研究は充実しつつあり外国誌にも報告されている。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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