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新しい実験的エイズ感染in vitroおよびin vivoモデルの作製

研究課題

研究課題/領域番号 01653513
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

宮坂 昌之  (財)東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 室長 (50064613)

研究分担者 玉谷 卓也  (財)東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 研究員 (70207231)
小谷 政晴  (財)東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 研究員 (10195737)
北村 ふじ子  (財)東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 研究員 (90124453)
通堂 満  (財)東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 主任研究員 (40197645)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1989年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワードエイズ / HIV / CD4 / ウサギ / 遺伝子導入 / 細胞免疫
研究概要

エイズの予防、治療法にとり、最も大きな障害となっているのは、適切な感染実験モデルが開発されていないことである。現在まで、ヒトCD4遺伝子導入マウスや、チンパンジ-において感染実験が試みられているものの、エイズ発症に至るような動物モデルは得られていない。近年、Kindtらが、ウサギはHIV感受性をもっていると報告している。事実、ウサギは、他の動物種と異なり、ヒトHILV-1ウイルスを含む、ヒトレトロウイルスに対して感受性が高いようである。
われわれは、HIV受容体であるヒトCD4抗原をコ-ドする遺伝子の導入をウサギ培養細胞株、あるいはウサギ個体へ行い、効率のよい実験的HIV感染モデルを作製することを目的に研究を行った。まず、BPV 69%フラグメントを含むKarasuyamaベクタ-BCMGSNeoにサイトメガロウイルス・エンハンサ-、ヒトCD4cDNAを挿入し、これをウサギ培養株(滋賀医大瀬戸博士より供与をうけたHTLV-1感染T細胞株)2種に、電気穿孔法により遺伝子導入を試みた。その結果、現在までにヒトCD4を安定にかつ高率に発現する遺伝子導入株が数種得られ、さらにこれらから限界希釈法により6つのクロ-ンを得ることに成功した。これらのものにつき、現在HIV感染実験を山口大学山本直樹教授に依頼し、行っている。予備的な結果では、遺伝子導入前の親株では、HIV感染はみられないものの、ヒトCD4発現クロ-ンのあるものに感染がおきるようである。これが事実であるとすれば、霊長類以外の細胞で初めてHIV感染をおこすことに成功したということになる。
また、個体への遺伝子導入は受精卵へのマイクロインジェクションを用い、移植を受けた仮親から数匹の仔が得られている。現在、ヒトCD4の発現の有無につき検索中である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Yamamura: "Expression of the human IL-2 receptor alpha chain in HTLV-1 transformed rabbit T cell lines-the human aplha chain cooperates with the rabbit beta chain to generate high affinity IL-2 receptor." Eur.J.Immunol.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 山村康子: "ウサギ細胞への免疫関連遺伝子導入" BIOmedica. 5. 84-87 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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