• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アルツハイマ-病および老化に伴う微細回路網の傷害と細胞移植の効果

研究課題

研究課題/領域番号 01658503
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関群馬大学

研究代表者

井上 洋  群馬大学, 医学部, 講師 (30125827)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード神経細胞変性 / 神経細胞死 / 細胞間相互作用 / 神経移植 / 神経回路網 / シナプス結合
研究概要

神経細胞の生存および死滅には,細胞間の相互作用(栄養因子・伝達物質等)が重要な役割を演じている。まづ移植神経細胞の長期生存性とシナプス結合について,前眼房移植モデルで脊髄神経を用いて検索した。これより多くの脊髄神経細胞が長期にわたり生存し,お互いにシナプス結合を形成していることが見い出された。青斑核-脊髄二重移植の系でも脊髄への入力線維(カテコ-ルアミン系)がシナプス結合を形成することが確認されたが,脊髄神経細胞の生存性および構築の変化はみられなかった。しかしながらシナプスは正常脊髄内と同様に形成され,結合部位もきわめて類似していた。移植神経細胞の長期生存には宿主からの栄養因子と共に内在性シナプス結合を介した細胞間相互作用が重要と考えられる。次いでモデル動物での神経間作用を調べるために,超高令ラットの大脳皮質神経細胞の超微構造を検索した。高令に伴う神経突起の減少,伝達物質の低下,行動の変化等が知られているが,これらの動物では皮質神経細胞(2〜3層)のほぼすべてにリポフスチン顆粒の細胞内沈着が見い出され,高令化のための神経細胞内の代謝変化が考えられる。またアルツハイマ-病モデルラットでは,学習(記憶)傷害が知られており,この機能変化と神経細胞の変化につき検索するため,シャトル型非連続回避テストおよびコリナ-ジック神経の免疫組織学的検索を行なった。コリナ-ジック神経の脱落が片側性のものでは回避テストの成績は保たれやすく,両側性のものでも長期経過にて回復するものが見い出されている。機能変化の強いものでの神経細胞変化を検索中でありまたこれらの動物に対して神経移植を行ない機能の変化および宿主細胞に対する効果を検索中である。これらの実験より老化・変性に伴う回路網(コリナ-ジック)の傷害および神経細胞間の相互作用を明らかにし,さらに神経細胞移植効果について検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 井上洋: "神経移植法を用いた発生分化およびシナプス形成についての研究" 北関東医学. 39. 351-356 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] H.K.Inoue: "Ultrastructural investigation of nerve regeneration in vivo-Comparison with in vitro nearite formation." Neurologia Medico Chirurugica. 29. 799-805 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 井上洋: "神経移植:臨床応用の現状と将来の可能性問題点" Neurosurgeous. 9. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] H.K.Inoue: "Synapses formed by locus coeruleus terminals in intraoculary transplanted spinal cord:An immunoelectron miuroscopical companson with catecholamine terminals in normal spinal cord." Journal of Neural Transplantation. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

URL: 

公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi