研究課題/領域番号 |
01660501
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
森 宏一 北海道大学, 農学部, 助教授 (70166354)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | イネ / 細胞融合 / 細胞質雄性不稔性 / プロトプラスト |
研究概要 |
イネの細胞質雄性不稔性はF_1雑種の育種に欠くべからざる形質である。しかし、雄性不稔性に起因する細胞質因子の遺伝的解析についても不明な点が多い。本実験では、細胞質雄性不稔性因子の分子生物学的解析を行い、それらの人為的制御に関する基礎的知見を得ることである。また、種・属間の細胞融合により細胞質因子の移入を行い、細胞質雄性不稔性の発現機構を解明する。すでに不均等融合により雄性不稔性細胞質を有する再分化個体が得られているので、この個体を用いて細胞質雄性不稔性の発現機構を解明し、あわせて従来の交雑実験による遺伝子分析法も併用して、細胞質と核の相互作用について検討する。 細胞質雄性不稔系統A-58CMSと栽培品種フジミノリより誘導された種子カルスからのプロトプラストを用い、前者には核の不活化のためにガンマ-線照射処理を、後者には細胞質の不活化のためにlodoacetamide処理を行って両者を融合させて、雑種個体から得られた雄性不稔細胞質を有する再分化個体の後代検定を行った。なを、得られた再分化個体の細胞質のミトコンドリアの型はA-58CMSとフジミノリの複合型であった。再分化個体の形態を観察したところ、フジミノリ型であった。染色体数は2n=24で正常な核型とみられる。また、花粉稔性及び種子稔性について調べた結果、再分化個体は稔性が安全であることがわかった。得られた次代の種子や検定交雑により遺伝子型の検定を試みた結果、採取種子の次代は完全な稔性を示し、またA-58CMSとの交雑の次代では雄性不稔性を、フジミノリとの交雑の次代では完全な稔性を示した。 以上の結果から、付均等融合によって得られた再分化個体はフジミノリの核遺伝子を有し、細胞質DNAはA-58CMSとフジミノリの複合型であったにも関わらず、雄性不稔性を示さなかった。
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