研究課題/領域番号 |
01660511
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
飯田 滋 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (30012777)
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研究分担者 |
宮崎 力 東京理科大学, 基礎工学部, 助手 (40190764)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 高等植物 / 遺伝子タッギング / 薬剤耐性標識遺伝子 / 形資転換 / トランスジェニック植物 / 導入遺伝子の安定性 / 転移因子 |
研究概要 |
一定のDNA断片を高等植物染色体上の遺伝子内に挿入して不活性化させ、挿入DNA断片を不活性化された遺伝子と連鎖させる遺伝子タッギング法は、挿入DNA断片をプロ-ブとするサザンハイブリダイゼ-ション法などにより不活性化された遺伝子の検出やクロ-ン化が容易に行えるため、未知の遺伝子の同定、マッピング、クロ-ン化、発現調節機構の解明などに有効な手段となり得ると思われる。本研究では、プロモ-タ-を持たない薬剤耐性標識遺伝子を含むDNA断片や、トウモロコシの転移因子Ac/Dsをタバコなどのプロトプラストに直接法で導入し、形質転換体を得て植物個体を再生してトランスジェニック植物を作出し、種子繁殖を行い、再生個体や次世代植物中での導入DNA断片の安定性を検討して、高等植物タッギングのための基礎的デ-タを得ようとするものである。 (1)遺伝子タッギングにおいて、導入DNA断片と不活性化された遺伝子の両者が共に安定に次世代に伝達されることは重要な要件である。プロモ-タ-を持たぬ導入薬剤耐性標識遺伝子が植物遺伝子のエキソンに挿入された場合の安定性を検討するためのモデル実験として、ハイグロマイシン耐性(Hm^rとカナマイシン耐性(Km^rの両耐性遺伝子がdicistronic mRNAの生成により発現されるようなプラスミドをタバコに導入、両耐性を示すトランスジェニック植物を得て種子繁殖を行った。現在両耐性遺伝子の次世代への伝達様式を検討中である。 (2)トウモロコシの転移因子AcやDsを遺伝子タッギングに利用するために、これら転移因子が転移に伴って切り出されるとHm^r遺伝子が活性化されるようなプラスミドをプロトプラストに導入し、活性化されたHm^r遺伝子を指標として形質転換体を分離した。現在トランスジェニック植物の作出と転移因子の転移能を検討中である。
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