研究課題/領域番号 |
01850013
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理計測・光学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
神谷 武志 東京大学, 工学部, 教授 (70010791)
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研究分担者 |
田中 稲実 東京大学, 工学部, 助手 (90134460)
小林 孝嘉 東京大学, 理学部, 助教授 (60087509)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
1990年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1989年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 半導体レ-ザ / 超短光パルス / サンプリング計測 / 電気光学効果 / GaAs集積回路 |
研究概要 |
得られた主要な成果をまとめると次のようになる。 (1)半導体レ-ザからの超短光パルスの品質向上の種々の方法を比較検討し、利得スイッチレ-ザと半導体レ-ザ増幅器を組み合わせることによってパルスエネルギ-を高めると同時にパルスの前縁のみを有効に増幅し、パルスの裾引きを抑圧することが効率よく行えること、特に一方の端面のみに減反射処理を施した反射波型増幅器(RWA)においてこの効果を強められることを理論的、実験的に示した。 (2)半導体レ-ザ増幅器を導入した電気光学サンプリングシステムを試作し、発間分解能11ピコ秒、最小検出可能電圧約5mVが得られることを実験的に示すとともに、信号パワ-の増幅メリットを生かしつつ半導体レ-ザ増幅器からの過剰雑音の影響を抑えるには補償板によって設定される位相バイアス(static retardation)に最適条件があることを示し、実験的にも信号出力最大条件よりも6デシベルの向上を確認した。 (3)これらの他、将来の高性能電気光学サンプリングに導入すベき新技術要素としてトリガ-用超短電気パルス発生法、時間分解能を向上させるサンプリングデ-タの信号処理法(信号回復理論による)、4波混合等の非線形光学効果によるフェムト秒領域のサンプリングヘッド技術の検討を行ったが、試作サンプリングシステムに直接に反映するには至らなかった。
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