研究課題/領域番号 |
01850087
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計測・制御工学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
正田 英介 東京大学, 工学部, 教授 (40010706)
|
研究分担者 |
田村 穰 (田村 穣) 東京大学, 工学部, 助手 (00011180)
大崎 博之 東京大学, 工学部, 講師 (10203754)
川島 真海 住友電工, 研究開発部, 副本部長
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1989年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
|
キーワード | リニアベアリング / 磁気ガイド装置 / 円筒形リニア誘導モ-タ / 磁気浮上 / リニア誘導モ-タ / たて形ドライブシステム / 磁気スライド / リニアアクチュエ-タ / 搬送システム / 電磁界解析 |
研究概要 |
本研究は垂直方向への輸送に用いられる、推進機構と一体化された磁気カイド装置を開発し、非接触でのパレットの走行を実現しようとするものである。推進の方式には長一次と短一次の二形式が可能であり、研究開始時点では長一次形式を想定していたが、応用範囲の広い自由度の大きい軌道を製作するにはコストが大きすぎて実用性が低いことが明らかになった。このため短一次形式のモ-タと電磁吸引式のガイドを採用することとして研究を進めた。 磁気ガイドについては一組の磁石で2次元のガイド力を自由に発生する制御方式を導き、特に高速走行での非接触条件を満たすために、あるいは荷重が大きい場合をも考慮して磁石の非線形性までを取り扱うことができる制御パラメ-タの選択法などを明らかにした。 垂直移動を実現するためにはペイロ-ドの大きい短一次モ-タを必要とし、コスト面から誘導モ-タが望ましい。一方、通常のリニア誘導モ-タではその開いた磁気回路構造のために大きな推力を発生するのは難しい。このために二次元時間依存電磁界を解析するプログラムを開発して設計手法を検討し、円筒形のモ-タ構造をとり、各スロットの巻線の電流を独立に制御する方式をとればペイロ-ドを3程度まで向上できることを示した。また、回転機と同様の磁界オリエンテ-ション制御を導入すれば過渡的にも十分な推力を発生できる見通しがえられた。 上記の理論的な成果を検証するために円筒リニア誘導モ-タのモデル機を作成し、可変周波数運転で推力などを測定した。この結果、理論的な予測が十分な正しいことが立証され縦移動を可能にする推進装置が実現された。磁気ガイドとの一体化は推進装置開発に時間を要したために、今後その概念に基づいて実装置の製作に進む予定である。
|