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洪水位の精密予測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 01850123
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 水工学
研究機関九州大学

研究代表者

平野 宗夫  九州大学, 工学部, 教授 (50037850)

研究分担者 阿部 彦七  (財)建設技術研究所, 研究員
森山 聡之  九州大学, 工学部, 助手 (50136537)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード洪水予測 / レ-ダ雨量計 / カルマン・フィルタ- / 特性曲線法 / 単位図法
研究概要

本研究では、洪水のピ-ク時の予測水位の誤差が20cm以内である予測システムを開発することを目標とした。本研究で用いている手法は、過去数年間にわたり作成してきた流出モデルを用いたものであるが、従来から用いられている地上雨量計の雨量デ-タを代って、レ-ダ雨量計によるデ-タを用いて精度のさらなる向上を目指したものである。実際には、九州北部に位置する遠賀川をモデル流域とし、昭和57年及び昭和63年の大規模出水に対して以下のような研究結果を得た。1)上記出水に対する9水位観測所の水位デ-タを収集すると共に磁気テ-プに格納されたレ-ダ雨量計の当該期間のデ-タを磁気テ-プドライブ装置を用いて、読み取るプログラムを作成した。これにより建設省九州北部レ-ダにより観測されたデ-タを収集可能となった。2)地形図(流域図)及び水位デ-タより、各観測所間の洪水到達時間を算定した。これらの合計を最下流点での洪水精密予測可能時間とした。遠賀川の場合最下流の中間観測所で3時間であった。3)洪水の河道の流下計算には特性曲線法を、各流域の降雨流出変換計算には単位図法を用いた流出予測モデルを作成し、そのパラメタ及びレ-ダ定数の同定にカルマンフィルタ-を用いた計算プログラムを作成した。このプログラムに逐時的にデ-タを与え水位予測を行った。4)降雨デ-タとして、地上雨量計のデ-タを用いた場合と比べても遜色のない結果を得た。予測精度が地上雨量計に比べ向上しなかったのは、建設省が使用しているレ-ダ定数の評価に問題があると思われるが、その精度はピ-クでの誤差が20cm以下になっており、所期の目的は達成されると言える。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 森山聡之,平野宗夫他1名: "レ-ダ雨量計によるオンライン洪水予測" 土木学会第44回年次学術講演会概要集. 10-11 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] MORIYAMA Toshiyuki,Hirano Muneo: "Short-Term forecasting for Water Lever of a Flash Flood by Radar Hyetometer" International Symposium on Hydrological Application on Weather Radar. J3 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] MORIYAMA Toshiyuki,HIRANO Muneo: "APPLICATION OF RADAR HYETOMETER" Proceeding of Pacific International Seminar on Water Resouces Systems. 16-28 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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