配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1989年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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研究概要 |
地形図の地図記号を認識するシステムを開発するためには,地図記号の特徴量を考慮して,認識要素を究明する必要がある。この認識要素の決定に対しては詳細な判定基準を実験的に求めなければならない。これらの研究を完成するに当り,下記の各項目について研究を実施した。 1.地形図(縮尺:2万5千分1)の地図記号の中から定型記号50種類の製図とフォント画像デ-タを外注し,これらの画像化を行い,各地図記号のフオントの整飾を行った。このために画像入力装置を画像処理の周辺装置として整備した。 2.入力画像から原画像の特徴量を算出するアルゴリズムの開発を試み,その稼動性を実験デ-タで検証することができた。 3.原画像から2値化処理,細線化処理,ラベル画像処理などのアルゴリズムを開発し,細線化画像から特徴量を抽出するモジュ-ルを開発することができた。これらの処理のためにワ-クステ-ションを購入し処理システムの構築を計画仕様に準拠して,具体的に実施した。 4.地図の定型記号を非分離記号と分離記号に大別し,非分離記号の認識要素を決め,この要素で認識実験を試みたところ,高認識となった。 5.分離記号を認識するには1地図記号を複数の画像で定義する必要があるため,分離した画像を関係づけるための認識要素を求明し,方向指数,包含関係,分離度,成分比などの新しい認識要素を見い出した。 6.分離記号の認識要素(上記4種)を適用するに当り,原画像サイズから発生するクラスタ基準の必要性を見い出したので,クラスタ基準を具体的に各認識要素ごとに実験的に算出し,これを用いることにより分離記号すべてを認識することができた。したがって,本研究により,地形図の定型記号50種類を認識できる認識要素を見い出すことができた。
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