研究分担者 |
石田 裕 日本ペイント(株), 中央研究所, 課長
加藤 民彦 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (90024257)
小早川 紘一 神奈川大学, 工学部, 助手 (40078332)
佐藤 祐一 神奈川大学, 工学部, 助教授 (20201535)
馬場 凉 東京大学, 工学部, 助手 (70198951)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1989年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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研究概要 |
本研究者らは,半導体電極を用いることにより,光エネルギ-を電気化学的に変換してクリ-ンエネルギ-である水素燃料および電気エネルギ-を発生させる電気化学光電池を研究してきたことをベ-スにさらに発展させて研究を実施した。現在,世界中で多くの研究者が同種の研究を行っており,光電池における量子効率,エネルギ-変換効率がいろいろの半導体で報告されてきている。しかし,まだ光励起下での半導体電極反応の詳細な機構解明が十分にはおこなわれておらず,この解明は光半導体ー溶液界面を用いる新しい応用に不可欠の問題となっていた。本研究においては,まず,不均一界面の電荷移行プロセスを新しいテクニックである走査トンネル顕微鏡およびレ-ザ-パルス励起ポテンシャル法を用いて研究し,次いで,新しい応用としてのパタ-ン形成法への応用の可能性をさぐった。特にパタ-ン形成法としてはTiO_2やZnOなどの無機半導体上に有機導電性の薄膜や有機絶緑体を位置選択的に形成する場合とWO_3などのエレクトロクロミズムとホトクロミズムを方法で書き込み,消去可能なディスプレイとに分けて研究し,所期の目的を達成することができた。 特にフォトエレクトロクロミズムを示すMoO_3薄膜において,最初にMoO_3薄膜に還元電位を設定して,うすくエレクトロミック着色をさせると,この着色によって可視光に応答するフォトクロミック特性が得られた。すなわち半導体レ-ザ-のような可視光レ-ザ-によってディスプレイが作動できる系から見い出された.もちろん酸化電位の設定で消色もできるわけで,新しいディスプレイとして注目できる特性が得られた。
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