研究課題/領域番号 |
01860008
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河原畑 勇 九州大学, 農学部, 教授 (60038221)
|
研究分担者 |
永田 昌男 東京大学, 農学部, 助教授 (70107407)
小林 迪弘 名古屋大学, 農学部, 助教授 (60111837)
大庭 道夫 九州大学, 農学部, 助教授 (80038281)
小林 淳 農林水産省, 蚕糸・昆虫農業技術研究所・遺伝育種部, 研究員
三橋 淳 東京農工大学, 農学部, 教授 (90209809)
井上 元 農林水産省, 蚕糸・昆虫農業技術研究所・遺伝育種部, 室長
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
1990年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1989年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
|
キーワード | 低コスト昆虫細胞用培地(MM) / 昆虫細胞撹拌培養 / 昆虫細胞用培地MGMー450 / 微胞子虫連続感染培養 / 付着性カイコ細胞系 / 昆虫培養細胞表面抗原 / 幼虫体液成分 / カイコBMーN細胞系 / 鱗翅目昆虫病原性微胞子虫 / 鱗翅目昆虫由来培養細胞 / 定着性昆虫培養細胞 / 浮遊性昆虫培養細胞 / 低コスト昆虫細胞用培地 / カイコ幼虫体液添加 / 昆虫ウイルス産生促進効果 / 抗BMーN細胞ウサギ血清 |
研究概要 |
鱗翅目昆虫Antheraea eucalypti細胞系に、5種類の鱗翅目昆虫から分離された微胞子虫Nosema bombycis NIS 001,N.mesnili AH,N.sp.NIS M11,N.sp.Fー30,N.sp.sakusan HおよびThelohaniasp.Kー25を感染させ、微胞子虫連続感染昆虫培養細胞系を樹立した。これらの感染培養を20C,(22代)および27C(47代)で継代培養し、増殖様式、生活環の大部分を明かにした。 鱗翅目昆虫由来の浮遊性培養細胞系2種および半付着性双翅目昆虫由来の細胞系1種を低コストの昆虫細胞用培地(MM)で靜置およびスピンナ-培養し、培養液量が100ml以下では、靜置培養が撹拌培養より細胞増殖率が良好であった。また、鱗翅目、双翅目、蛸鞘目、半翅目昆虫の細胞培養に適した新しい培養液MGMー450を開発した。 昆虫培養細胞のクロ-ニングにはコロニアル・クロ-ニング法が適していることを明かにし、カイコSESーBoMoー15AII細胞系から付着性およびカイコ核多角体病ウイルス感受性の高いクロ-ンを選抜した。また、5種類の鱗翅目昆虫由来の細胞系を新たに樹立した。 殺虫性毒素産生細菌Bacillus thuringiensisの培養上清中には、易熱性でSpodoptera frugiperds Sf21AEII細胞系に強い細胞変性効果を示す物質(群)がある。しかし、イエバエ幼虫に殺虫効果があるB. thuringiensisの耐熱性外毒素はこの細胞系では検定困難と判断された。 カイコBMーN細胞系にカイコ核多角体病ウイルスを接種した場合、カイコ幼虫体液成分の添加効果は細胞増殖促進より、ウイルス構造タンパク質および封入体タンパク質産生に顕著に現れた。 抗カイコBMーN細胞血清を調製し、酵素免疫測定法で4種の鱗翅目昆虫由来の細胞系の細胞表面抗原を比較した。昆虫細胞表面の特異抗原を利用した細胞株同定法が、一部の細胞では可能であることを明かにした。
|