研究課題/領域番号 |
01860017
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
片桐 一正 東京大学, 農学部, 教授 (60211158)
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研究分担者 |
名倉 茂広 信越化学工業, 合成技術研究所, 研究員
森 謙治 東京大学, 農学部, 教授 (20011843)
高橋 郁雄 東京大学, 農学部, 助手 (70012086)
古田 公人 東京大学, 農学部, 助教授 (80143402)
渡辺 定元 東京大学, 農学部, 教授 (30182918)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | ヤツバキクイムシ / エゾマツ / 枯損 / 択伐 / フェロモン トラップ / 抗集合フェロモン / 土場 / 北海道 / 集合フェロモン / トラップ / イプセノ-ル / 防除 / エゾマツ枯損 / 誘殺 |
研究概要 |
抗集合フェロモン・イプセノ-ルについて ヤツバキクイムシの抗集合フェロモンであるイプセノ-ルを充填したディスペンサ-を設置することにより、集合フェロモン・トラップへのヤツバキクイムシの飛来が減少することは明らかにされている。また、集合フェロモンから10m離れたところに抗集合フェロモンを置いた場合に最も捕獲数が少なくなることも明らかになった。 今回は、集合フェロモンに対し、抗集合フェロモンをふやした場合の効果をみた。すなわち、集合フェロモンを中心として、10mはなれた8方向に、集合フェロモンをとり囲むように抗集合フェロモンをおいた。対照区は50mはなれたところに置いた集合フェロモンである。実験は4回くりかえした。 実験区と対照区に捕獲されたヤツバキクイムシの個体数には差がなかった。今年の対照区の捕獲数は、これまで行ったどの実験区の対照区よりも明らかに少なかった。集合フェロモンのディスペンサ-1個に対する抗集合フェロモンの割合は、今年度は2.7であり、この値はこれまでで最大である。したがって、試験区全域のイプセノ-ルの農度の高まりが今年の捕獲数の減少をひきおこした可能性が否定できない。 抗集合フェロモンによる集合フェロモンへの飛来阻害効果はこれまでの実験からも明らかになっている。今後、実用化にむけて研究をなお一層つみ重ねる必要があろう。
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