研究課題/領域番号 |
01860023
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
佐々木 光 京都大学, 木材研究所, 教授 (50027158)
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研究分担者 |
中路 誠 株式会社トーベック, 企画開発部, 部長
吉田 弥寿郎 大建工業株式会社開発研究所, 研究員
則元 京 京都大学木材研究所, 教授 (20027163)
藤田 武 ノボパン工業株式会社, 製造部, 部長
山本 昭夫 ホクシン株式会社開発研究所, 所長
畑 俊充 森林総合研究所, 技官
川井 秀一 京都大学, 木材研究所, 助手 (00135609)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
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キーワード | 蒸気噴射プレス / パ-ティクルボ-ド / 連続プレス / 横型蒸気噴射プレス / 熱圧成形 / ホットプレス / 木質ボ-ド / 水蒸気拡散 |
研究概要 |
原料マットの両側から高温(高圧)水蒸気を噴射する新しい加熱方式の連続プレスを設計・試作した。プレスの総出力は100ton、加熱板の寸法は長さ1,550mm、幅500mm、入口側のテ-パ-部分の長さは1,550mmで、上下に厚さ0.8mmのスチ-ルベルトが掛けられており、マットを送っている。 製品は幅300mm、厚さ100mmの連続材料である。マットを熱圧するために、マットの加圧部分の両側に蒸気噴射板を取り付け、これらと上下の熱板を電熱で170℃に加熱しておき、噴射板を通じて160℃の過加熱水蒸気をマットの両側から吹き込み、材料を熱圧成形した。マットの送り速度は1m/minとした。 原理は1)セミフレ-ク・タイプのラワン・パ-ティクル、2)厚さ2mmのスギ単板、3)同様のスギ単板をロ-ラ-で圧延した材料以下ゼファ-の3種類で、マットの構造は、a)パ-ティクルのみのマット、b)パ-ティクルとゼファ-を交互に56層重ねた構造のマット、c)単板のみを用いたLVL、d)ゼファ-のみを用いた積層材の4種類である。接着剤にはイソシアネ-トを用い、熱圧時にマットの中層20点の温度と製品の材質を測定した。結果は次の通りである: 1)a、b両方マットにおける製造時の蒸気の拡散は非常に均一であり、したがってマットが蒸気噴射孔の位置を通過する時点で、その断面の温度は一様に100℃に達した。しかし、c及びdのマットでは、それらは非常に不均一であった。 2)a及びbのマットで製造された材料の剥離強度と曲げ性能は、材料のすべての断面において均一であった。 3)これらの材質は、同様の原料をもちいて通常の熱圧方式で製造した材料に比べて幾分低いが、今後その改善方法を確立すれば本装置は極めて高い製造効率を有するので、その実用性は十分あるものと考えられる。
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