研究課題/領域番号 |
01860027
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 筑波大学 (1990-1991) 東京大学 (1989) |
研究代表者 |
小出 進 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60003745)
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研究分担者 |
藤崎 浩幸 弘前大学, 農学部, 助手 (30209035)
川崎 健 四国農業試験場, 企画連絡室, 室長
山路 永司 東京大学, 農学部, 助教授 (10143405)
冨田 正彦 宇都宮大学, 農学部, 教授 (60074051)
山崎 耕宇 東京大学, 農学部, 教授 (30011878)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 低コスト稲作 / 水田基盤整備 / 大区画 / 直播 / 農業機械化体系 / 圃場整備 / 湛水直播 / 乾田直播 |
研究概要 |
わが国農業の課題は作コストの低減である。大区画整備を実現した岩手県川崎村薄衣地区を試験対象地区とし、その実態調査を基にして、整備方式を研究した。薄衣地区は千葉県佐倉市角来地区を参考として、大区画圃場整備を平成元年から着工している。農区は250m×300mの7.5haであり、均平に整地している。1農区が1区画として営農できるように計画している。用水路及び排水路は原則として管水路で、それにより地下潅漑への切り換えも計画されている。 稲作の低コスト化は省力化が鍵で、直播栽培が効果がある。薄衣地区は乾田直播も行っている。結果は播種から生育初期にかけての低温寡少が収量に関係している。低温発芽能力の高い寒冷地直播用の品種の開発が望まれる。薄衣地区の土の粒土試験・透水試験からみると、粘土質で透水性が悪い。地表排水を重視し、施工では耕土の均平精度を充分確保する。地下排水が有効に働くためには、耕土及び暗渠管に至るまでの基盤土層に亀裂を発達させる。薄衣地区の農用地利用権集積を調査した。工区単位に全所有者で営農管理組合を組織し、耕作では所有権と利用権を分離した。組合は委託された農地を集め大区画の農地を耕作できるようにし、自作農家は組合で割り当てられた農地で耕作する。元年度工事の工区では、その面積が半分に近付いてきた。 農振農用地区域内の水田の立地条件、農家意向、整備費を分析し、わが国の大区画化の可能な水田は15〜20万haである 当面の大区画水田の機械化作業体系(65psトラクタ-・乗用田植機6条・汎用コンバイン刈り幅2.1m等)を策定した。作業機の利用効率からは、耕区の長辺長200m・耕区面積2haが最大限である。なお、適性区画規模は、作業機の利用効率の他に、造成コスト・機械の利用コスト・作物の生産性等を総合的に評価する必要がある。
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