研究課題/領域番号 |
01860028
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 東京農業大学 (1990-1991) 東京農工大学 (1989) |
研究代表者 |
穴瀬 真 東京農業大学, 農学部, 教授 (80015619)
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研究分担者 |
中 達雄 農林水産省, 農業工学研究所, 研究員
成岡 市 東京農業大学, 農学部, 助手 (70211448)
安富 六郎 東京農工大学, 農学部, 教授 (10011892)
高橋 悟 東京農工大学, 農学部, 講師 (40120133)
加藤 誠 東京農工大学, 農学部, 助手 (50015096)
矢橋 晨吾 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (10015654)
鬼塚 宏太郎 東京農工大学, 農学部, 教授 (30014947)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 8,900千円 (直接経費: 8,900千円)
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キーワード | 農地造成 / 農地保全 / 法面 / 土砂流亡 / 法面保護 / 渦動排砂管 / 侵食 / 土壌侵食 / 法面保全 / 凍結融解 / テンシオメ-タ / 水分ポテンシヤル / 法面侵食 |
研究概要 |
造成地では、造成当初は不安定であり、降雨に併い畑面、法面からの侵食から崩壊へと発展する。その侵食土は排水路に堆積し、通水能力を低下させ、洪水の際にはさらに地区外へ搬出され、汚獨水となり、環境問題となる。本研究は造成地における土壌侵食・流出に関して、農地をいかに保全するか、また流亡土砂をいかに制御するかという侵食および抑制について一連の研究を行った。 研究としては、農地造成に行っている現場で調査を行い、事例調査とともに法面における土壌水分動態、法面崩壊などの実態調査を行い、造成工法の問題点、とくにマサ土地帯における問題点を明らかにし、また本研究では積雪寒冷地における侵食に注目して研究を行った。積雪寒冷地における侵食の研究は、日本では皆無といってよく、侵食に融雪が大きく影響すると考えられたからである。そのために試験法面を網走に設置し、侵食・流出に関係する要因として気象・水文の解析を行って、気象・水文に関しての特色を明確にし、侵食との関係を明らかにした。夏季・冬季の侵食土壌の測定を行い、冬季の侵食土量が夏季に比べて非常に大きいこと、これには冬季の融雪の影響が大きいことを明らかにした。冬季の侵食土量は夏季のそれの5倍以上になるという注目すべき結果が得られた。またこの冬季の凍結・融解に基づく侵食に関連して、その機構の解明のために、冬季期間中の地表・地中温度の観測を行い、その温度変化から、凍結・融解現象を的確に把握できた。 また、法面と畑面の侵食に関して、法面侵食が大きいこと、法面土壌の侵食性に大きいことなども明らかにした。渦動排砂管の効果があること、微粉子部分の流出制御に効果があることを明らかにした。
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