研究分担者 |
池田 善郎 京都大学, 農学部, 教授 (50026465)
堀尾 尚志 神戸大学, 農学部, 助教授 (00031229)
毛利 建太郎 (毛利 健太郎) 岡山大学, 農学部, 教授 (20081531)
後藤 清和 岐阜大学, 農学部, 助教授 (60026581)
岡本 嗣男 東京大学, 農学部, 助教授 (40031215)
笹尾 彰 東京農工大学, 農学部, 助教授 (70032993)
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研究概要 |
日本農業は農産物の低コスト化と高品質化が求められている。これを解決するには,産物の生産流通システムを大幅に改善する必要があるが,本研究は収獲後の米関連施設を中心に検討を加え,次に示すような成果を得た。 1.白米流通方式の採用ー湿式研米機で処理したクリ-ン白米は,玄米流通に比べ収獲後の処理工程が著しく単純化され,かつ品質の向上の効果も大きいので,今後の米流通はこの方式を基本とするシステムを推進すべきものと思われる。 2.米生産の収獲後処理費用ー米生産における収獲後処理に要する費用は,試算結果によると約27%を占めることが判明した。この操作に上述の新システムと新技術を採用すると,米生産費の10%余が低減できる予測値が得られた。 3.乾燥貯蔵施設の改善ー乾燥施設は比較的負担額の大きい設備であり,改善すべき多くの問題をかゝえている。固定費の占める比率が50%前後となっているので,設備費低減法を重点に検討した。その結果施設利用実態把握の方法と最適設計のための計算方式として提案した。また新乾燥方式は混合貯留予措乾燥と仕上げ乾燥機を併用する方法であるが,従来の建設費に比較し約1/2に低減できる見通しである。 4.高品質米の流通ーこれからの米は炊飯手数のかゝらぬ美味しいものが期待されている。研がずに炊ける既洗米が市販されつゝあるが,高品質化と水の節約並びに河川の汚染防止に役立つ技術であり,総合評価法を検討した。 5.農産施設センタ-方式ー乾燥・精米・貯蔵・低温・特産物加工などの施設があるが,これら関連施設を多機能化して多目的に利用することにより一層の低コスト化がはかられる。
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