研究課題/領域番号 |
01860037
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業気象・生物環境制御学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小林 哲夫 九州大学, 農学部, 助教授 (20032576)
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研究分担者 |
中山 敬一 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009697)
青木 正敏 北海道大学, 農学部, 助教授 (60081569)
堀口 郁夫 北海道大学, 農学部, 教授 (10001439)
早川 誠而 (早川 誠市) 山口大学, 農学部, 助教授 (80038299)
鈴木 義則 山口大学, 農学部, 教授 (70081495)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
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キーワード | 農業気象情報 / 局地気象 / メッシュデ-タ / 国土数値情報 / 衛星デ-タ / アメダス / 気象レ-ダ- / 生育モデル / メッシュ気候マップ / 積算気温 / 農業気象情報システム / 霜害危険地 / リアルタイムメッシュ情報 / アメダス情報 |
研究概要 |
1.農業生産に必要な気象情報の分析、整理:バレイショを対象作物として、地温と日射量に関する情報が重要であることを示した。ただし地温情報は気温情報で代用できること、またいずれも積算量の形で表現するのが有効であることを明らかにした。 2.小気候に関与する地形の定量化と局地気象情報の収集法:局地気象情報を収集する方法として赤外線放射温度計と国土数値情報の中の地形情報を組み合わせた方法が有効であることを示した。また、電話回線や無線電話を利用して、圃場における気象情報を収集するシステムを開発し、その有効性・実用性を明らかにした。更に、局地的な雨量情報を得るために気象レ-ダ-を利用する方法の可能性について検討し、基礎的なデ-タを収集して問題点を明らかにした。有用な局地気象情報を得るためには、局地気象現象や小気候に対する正しい理解が必要であり、その面での基礎的な研究においてもいくつかの成果をあげることができた。 3.衛星デ-タ、メッシュデ-タの利用法:衛星デ-タから地表面温度を推定し、地表面温度とAMeDAS気温との相関々係を求め、観測点のない地域の気温を推定する方法の有効性を明らかにした。また、メッシュデ-タを利用する場合、デ-タを作成する際に入り込む誤差およびデ-タを格子点以外の地点に内挿する際に入り込む誤差についてのは握を十分行うことが必要不可欠であることを示した。 4.農業気象情報システムの現状分析と課題:全国の関係機関に対してアンケ-ト調査を行った結果、ほぼ全国的な規模でシステムの実用化が進んでいる実態が明らかになった。問題点としては、経費が高いこと、予報精度が十分とは言えないこと、人材が不足していること、情報の種類が限られていること、などがあげられた。
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