研究課題/領域番号 |
01860040
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 迪雄 東京大学, 農学部, 教授 (30011943)
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研究分担者 |
花井 一光 滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 助教授 (40108642)
林 良博 東京大学, 農学部, 教授 (90092303)
田中 冨久子 (貴邑 富久) 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40046066)
見上 彪 東京大学, 農学部, 教授 (20091506)
鈴木 直義 東京大学, 農学部, 教授 (10003071)
塩田 邦郎 東京大学, 農学部, 助教授 (80196352)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
16,200千円 (直接経費: 16,200千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1989年度: 10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
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キーワード | 成長因子 / 生体評価系 / サイトカイン / NGF / アクチビン / TGFーβ / 胚発生 / チモシン / TGF-β / 細胞成長因子 / 初期胚発生停止 / Erythroid differentiation factor / Nerve growth factor / acidic Fbroblast growth factor |
研究概要 |
近年多くの成長因子・サイトカインが発見され、それらを新薬として実用化することへの期待が高まっている。しかしながら、これら新生理活性物質の生理作用評価系は細胞株を用いた評価系が主流であるため、その生体への有効性の検討が困難を極めており、成長因子・サイトカインの生体評価系の確立が急がれている。本研究では、多方面の研究分野において、生理学・病理学などのin vivo実験系を開発してきた一線の研究者により、成長因子・サイトカインの生体評価系の開発を行った。その結果、1)神経成長因子がテンカン発症を遅延させる効果を有すること、2)腫瘍成長因子ーαが性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌を制御する視床下部の電気活動を抑制すること、3)体外受精・初期胚操作の上で、大きな問題であった、培養系における初期胚発生停止現象が、アクチビンにより解除されること、4)アクチビンが下垂体の卵胞刺激ホルモン分泌細胞の分化増殖を促進すること、5)形質転換成長因子ーβが妊娠維持に必須な卵巣からのプロゲステロン分泌を促進する作用を有すること、6)チモシン関連ペプチドであるオビオペプチドが、原虫・細菌感染症の予防・治療に有効であること、7)ヒドラの刺胞反応を利用して、成長因子・サイトカインの超高感度測定系の開発に成功したことなど、成長因子・サイトカインが新治療薬として有効に作用する疾病についての新しい知見を数多く得る一方、新生理活性物質の評価系として極めて有効な生体評価系の開発にも成功した。
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